研究概要 |
本研究では,小中高等学校において教員が,教育素材の準備から授業実施,そして,評価までを含めた教育過程や校務にICTを活用することや,担当する授業において情報活用能力の教育を組み込んで実施する能力(以下,教育情報化能力と呼ぶ)を明らかにしている.そして,すべての現職教員にその能力を身につけてもらうための教員研修カリキュラムと,教員養成段階で育むための教員養成カリキュラムを開発している.また,教育の情報化を先導する教員を養成するためのカリキュラムも合わせて開発している. 22年度は,学校の情報化に関する管理者に対するアンケートのまとめを行った.また,代表者と協力者が所属する大学の学部1年生全員が必修となる科目「情報」を,学士レベルとしての情報活用能力を教えるための新しい内容で実施した.次年度以降,この実施を元に内容を改定してゆき,教育情報化能力の基礎となる部分を養うカリキュラムを作ってゆく.また,教員養成課程の1年生全員が必修となる科目「教科と情報」で,教育の情報化の基本事項を周知するガイドラインを策定し,その内容を授業内で試行した。次年度以降,この試行を元に内容を改定してゆき,すべての学生が教育情報化能力の必要性を理解するためのカリキュラムを作ってゆく。加えて,22年度より,教育の情報化を先導する教員を養成するカリキュラムの実施を開始した.次年度以降,本研究課題が終了するまでに3年次までのカリキュラムを実施し,改善点を洗い出してゆく.
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