研究課題
本研究では,小中高等学校において教員が,教育素材の準備から授業実施,そして,評価までを含めた教育過程や校務にICTを活用することや,担当する授業において情報活用能力の教育を組み込んで実施する能力(以下,教育情報化能力と呼ぶ)を明らかにしてきた.そして,すべての現職教員にその能力を身につけてもらうための教員研修カリキュラムと,教員養成段階で育むための教員養成カリキュラムを開発してきた.また,教育の情報化を先導する教員を養成するためのカリキュラムも合わせて開発してきた.24年度は,調査研究として,23年度に引き続き,文科省主導で行われている教育の情報化に関するチェックリストの項目について,現職教員がどのような意識を持っているかを調べ,その分析を行った.また,実践研究として,23年度に引き続き,教育現場にICT機器を導入したときの教員の変化を記録する実践研究を行い,その分析を行った.代表者と協力者が所属する大学でのカリキュラム研究としては,22年度から引き続き,学部1年生全員が必修となる科目「情報」を,学士レベルとしての情報活用能力を教えるための新しい内容で実施した.また,教員養成課程の1年生全員が必修となる科目「教科と情報」で,教育の情報化の基本事項を周知する試みについては,正式なカリキュラムとして実施を行った.加えて,教育の情報化を先導する教員を養成するカリキュラムの実施を3年次まで開始した.加えて,これまでの検討から,教育実習でICT活用実践を経験させることが重要との認識に至り,3年次の教育実習でこの取組を実施した.これら開発と実践を進めてきたカリキュラムについては,その評価事項を元に,26年度から実施予定の新カリキュラムとして改訂を行う予定である.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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教育実践研究支援センター紀要
巻: vol.9 ページ: 45-53
情報処理学会研究報告
巻: Vol.2013-CE-119, No.11 ページ: 1-5