研究概要 |
我が国の理科教育(物理分野)の改善と発展のために,(1)「青少年のための科学の祭典・実験工作教材資料集」を発展させ,科学的体験を重視した体系的・系統的カリキュラム教材を開発し,教育現場のカリキュラム指導モデルや現職教員のスキルアッププログラムを開発することを目標とした。 理科教育を小学校から高等学校までの全体の流れで見たときに,小学校教員の資質の養成が重要なポイントとなっていることを確認した。そこで,新しい学習指導要領で導入された内容を中心として,小学校理科の平成23年度から利用される教科書の分析を行い,エネルギー・物質分野を,中学校や高等学校での学習内容との系統性でとらえた場合の問題点や課題を列挙した。また,このために,複数の小学校教科書や教師用指導書に加えて}英国や米国の理科のカリキュラムや教科書を参考にした。 これに基づいて,小学校教員向けの理科(物質・エネルギー分野)の研修指導書と研修プログラムの作成に着手している。内容を,力と運動(うごくおもちゃ),電気と磁気,光・音・熱などの現象(現行小学校学習指導要領範囲外のものを含む)の3領域にわけて分担して作業を進めている。また,これに関連して,新指導要領で取り入れられ準小学校の理科に関するウエブサイトを開発して「授業に役立つ!小学校理科実験集 新学習指導要領対応」として公開している。
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