研究課題/領域番号 |
22500813
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
有光 隆 愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (20151186)
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研究分担者 |
八木 秀次 愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40036471)
呉 志強 愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 講師 (10274333)
李 在勲 愛媛大学, 大学院・理工学研究科, 講師 (00554411)
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キーワード | 工学教育 / 教科書 / 機械設計 / 機械要素 / 国際比較 |
研究概要 |
台湾・韓国・中国の機械設計関連の教科書を収集・評価を行い以下のような知見を得た. ○使用言語による違い 極東アジアで用いられている言語(日本語・中国語・韓国語)と英語では,関係詞の有無が文法上の大きな相違点と考えられる.この違いは複文において文章の理解し易さに大きく影響している. ○構成上の違い 機械設計において,「実際に設計する要素の順番」と「力学的に学習し易い要素の順番」とが異なる.実務の視点か学習者の視点かによって教科書の形態が異なっている. ○理論的/実用的 日本の教科書は理論展開・公式の導出に重点を置いている.一方,中国の教科書は実用的なものが多く実際の問題をどのようにモデル化するかについても述べられている. ○演習問題について 日本以外の教科書は例題,演習問題が多いのに対し,日本の教科書は問題数が少なく解答を詳しく解説している. 台湾の大学教育を調査した結果,日本の大学教育は国際化に大きく遅れをとっていると考え,英語の「音読会」を1年間開催した.その取り組みについて工学教育に関するアジア会議(ACEE2011)において紹介した.参加したネイティブの英語教員から,「人前で音読するのは日本人特有の発声に対する心理的障壁を取り除くのに有効」と評価された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
資料の収集・分析などは予定通り進んでいるが,留学生に対するアンケート調査が遅れている.この遅れは十分挽回可能なもので,研究の遂行に致命的な影響はでていない.
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今後の研究の推進方策 |
前年度に残ったアンケート調査を実施し,読者の視点から教科書を評価することを試みる.東アジア諸国で用いられている教科書の分析を更に進める.日本が抱える課題については議論の場を設けて,より多くの意見を取り入れるようにする. 最終年度であるので研究成果の発表に重点を置く.日本工学教育協会の講演会以外にもできるだけ多くの成果発表の機会をもち,一般社会(教育機関以外)への情報発信を行う.
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