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2012 年度 実績報告書

非密封放射性同位元素を用いた高等学校・中学校生徒実験の教材化

研究課題

研究課題/領域番号 22500822
研究機関東邦大学

研究代表者

佐藤 浩之  東邦大学, 理学部, 准教授 (80187228)

研究分担者 藤崎 真吾  東邦大学, 理学部, 准教授 (70190022)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード放射線教育 / シャルガフの法則 / ハーシー・チェイスの実験 / 放射性同位元素
研究概要

DNAの構成塩基の比に関するシャルガフの法則の証明実験として、32P標識ヌクレオチドを用いて、原核生物のGC-rich DNAおよび葉緑体のAT-rich DNAについてPCRを行い、産物の放射能を測定する実験教材を開発し、東京女学館高校で3年生を対象に2時間の授業時間で実施した。バクテリオファージの遺伝物質の同定実験では、32P標識ファージの調製法を改良し、下限数量である100 kBqの32Pを用いて8.2 kBqの標識ファージを得ることができた。これは学級を8班に分けて生徒実験を行う際にも十分な量である。32Pは下限数量が小さく不利な面もあるが、検出感度が高く半減期も短いことからメリットは大きい。今回、我が国初となる32Pを使った高校生実験によって問題点やメリットなどの貴重なデータが得られた。また原発事故によって環境に飛散した放射性セシウムの測定、および天然に存在する放射性鉱物など、環境放射能の測定実験の教材を開発し、(独)日本学術振興会の助成を受けて高校生に対して実施した。
中学校における放射線教育の教材として、線量率と線源からの距離の関係、および遮蔽材の違いによる遮蔽効果の検証を、町立酒々井中学校で3年生全員を対象に実施した。50分の授業時間内で説明から考察までを行えるよう最適化を達成した。
32P, 33P, 35Sの放射能測定に関して市販の簡易測定器の評価を行った。8万円程度の汚染検査用のガイガー計数器による35Sの計数効率が2.3%であり、生徒実験の測定を行うのに十分な感度を有することがわかった。スマートフォンに接続して使用する1万円程度の測定器(ガイガーFUKUSHIMA他)の場合、32Pのみが測定可能であった(計数効率2-4%)。
このように、放射線教育用の教材を多数開発して実施することができた。今後、これらの教材をホームページなどで順次公開して行く。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ハーシーとチェイスによるバクテリオファージのDNAおよびタンパク質の挙動追跡実験を素材とする高等学校生物の教材作成

    • 著者名/発表者名
      藤崎真吾、藍原雄太、鶴岡睦子、神舎雄人、島田真希、(佐藤浩之)
    • 学会等名
      第49回アイソトープ・放射線研究発表会
    • 発表場所
      東京大学農学部弥生講堂(東京都)

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公開日: 2014-07-24  

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