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2012 年度 実績報告書

自然放射能線源を利用した放射線教育「30分測定実習」法の開発と実践に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500834
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

河野 孝央  核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 准教授 (20300733)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード教育工学 / 自然放射能 / 放射線 / 実習 / 教材
研究概要

平成24年度は本研究3年間の最終年度である。従って、テーマである“自然放射能線源を利用した「30分測定実習」”の仕上げの年を意識して研究を進めた。「30分測定実習」を実現するためには、受講生を主体に考えた測定用具、放射線源、実習データシート、説明スライドなどを整備することが大事である。23年度までにその概要は大部出来ていたが、24年度は、特に高校生を対象に実践しながら、完成させた。この実践の中で、分担測定法を考案した。分担測定法とは、受講生を数グループに分け、一連の測定をグループで分担して行う測定法である。そうすることにより、測定に必要な時間を節約することが出来る。この方法を放射線業務従事者教育や高校生を対象にした環境放射線測定において実践した。その結果、「30分測定実習」を実現するために重要な手法であるほか、教育現場においてもっと大事な効果のあることが分かった。分担測定法では、複数のグループが協力して全員でデータをまとめる。その結果、受講生どうしや講師との間に一体感が生まれ、実習への興味と積極的な参加を促すプラスの現象が見られたからである。これは、予想しなかった成果であったが、実習に親しみながら、積極的に放射線を理解するという点で、今後、さらに発展させる価値があると考えている。
また平成24年度は、これまで以上に、自然放射能線源による放射線実習の普及に努めた。核融合科学研究所主催のオープンキャンパスや東京イベントでは、今年も継続して環境放射線測定のコーナーを設けるほか、新たに「信州環境フェアー」や「名古屋2012」などに参加して、主に小学生親子を対象に放射線と放射能のデモンストレーションを行い、好評を得た。また「自然放射能線源の利用に関する研究会(平成25年1月25日、核融合科学研究所)」を開催して、7件の演題発表を行うなど、最新の放射線教育について情報交換を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Experience-Based Radiation Education Using Chemical Fertilizer Radiation Sources2012

    • 著者名/発表者名
      Takao KAWANO
    • 雑誌名

      The Journal of Progress in Nuclear Science and Technology

      巻: 13 ページ: 160-164

    • 査読あり
  • [学会発表] 自然放射能線源を用いた分担測定法による放射線測定実習2012

    • 著者名/発表者名
      河野孝央
    • 学会等名
      日本放射線安全管理学会 第11回学術大会
    • 発表場所
      大阪大学吹田キャンパス、コンベンションセンター
    • 年月日
      20121204-20121206
  • [学会発表] Development of Radiation Sources able to be Used Anywhere by Anyone and Application to Experience-based Radiation Education2012

    • 著者名/発表者名
      Takao KAWANO
    • 学会等名
      12th International Symposium on Radiation Physics (ISRP12)
    • 発表場所
      Rio de Janeiro、Instituto Militar de Engenharia
    • 年月日
      20121007-20121012
  • [学会発表] 自然放射能線源を用いた30分放射線測定実習の試み2012

    • 著者名/発表者名
      河野孝央
    • 学会等名
      第49回アイソトープ・放射線研究発表会
    • 発表場所
      東京大学弥生講堂
    • 年月日
      20120709-20120711
  • [学会発表] Radiation Education for High School Students Using Potassium Radiation Sources2012

    • 著者名/発表者名
      Takao KAWANO
    • 学会等名
      The International Radiation Protection Association:IRPA13
    • 発表場所
      The Scottish Exhibition & Conference Centre(SECC)
    • 年月日
      20120513-20120518

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公開日: 2014-07-24  

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