1.児童向けワークシートを3種制作した。ワークシート「冬の天気」は冬の気象の特徴や日本海側の多雪の理由を理解する。また、「雪遊びのCMを作ろう」は"Let's~!"・"OK"という英語表現を用い、積極的なコミュニケーションをを図る。「冬の観光」は冬の観光を通して、児童の住んでいる街の魅力について考える。 2.教育現場への啓蒙・普及を図るために、教員向け研究会を札幌市内小学校で実施した。上記ワークシート「冬の天気」を用いた公開授業「冬の天気~日本海が雲を作る!」(5年理科)ではハバロフスクと札幌の気温と降水量を比較しながら、冬の気象での日本海の役割を浮かび上がらせ、気象衛星画像で日本海に発生する雲の様子を示した。模擬授業では、除雪・空港・雪エネルギー・住居・外国語活動などの授業の展開例を示した。事後アンケートによれば、研究会の満足度は5段階評価で4.6、取り上げた内容を授業でやってみたいかが4.3と好評であった。 3.上記「冬の気象」授業をサポートするために、Webページを更新し、日本付近の可視画像等を新たに提供すると共に、動画ができるようにソフトウェアを改良した。 4.「スノークールライスファクトリー」(雨竜郡沼田町)や「ガラスのピラミッド」の雪冷房システム(札幌市)などを調査し、「利雪」に関するWebコンテンツを制作した。また、スポーツに関するページとして、スキーを扱ったページを制作した。 教員向け研究会は朝日新聞きょういく特捜部2011・1月9日付「身近な雪広がる学び」で紹介された。また、研究協力者の実践の一つが朝日新聞花まる先生公開授業・1月29日付け「除雪考え市民の自覚」で取りあげられた。尚、10月採択のため、成果の学会発表を今年度は行うことができなかった。
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