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2010 年度 実績報告書

持続可能な未来のための教育における社会参加アプローチの有効性

研究課題

研究課題/領域番号 22500839
研究機関北海道教育大学

研究代表者

田中 邦明  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (20227135)

キーワード持続可能な未来のための教育 / 環境問題 / 社会参加 / ESD
研究概要

平成22年度研究目標と達成度
目標.ESD理念にもとづいて,地域環境問題の解決対策リストとスケジュールを仮定した問題解決の対策計画を構想する.(担当者:田中邦明・若菜博)
1:未解決の地域環境問題を抱えたモデル地域の選定
・北海道における水質環境問題を抱える自然保護地域として、渡島大沼およびクッチャロ湖を選定した。渡島大沼は北海道有数の国定公園であり、クッチャロ湖は水鳥が飛来するラムサール条約登録湿地にあるにもかかわらず、いずれも1990年代前半から湖水の水質汚濁と富栄養化問題が顕著となっていた。
2:モデル地域の環境問題およびそれに関連する社会・経済問題の実地調査と問題分析
・渡島大沼およびクッチャロ湖に共通する水質汚濁と富栄養化の原因として、輸入穀物飼料を大量に消費する現代的酪農業および肥育畜産業から排出される糞尿の流出、および堆肥や液肥の過剰投与の関わりが明らかとなった。とりわけ、渡島大沼流域では肥育畜産から排出される堆肥に由来するリンの負荷、クッチャロ湖では酪農から排出される未熟発酵堆肥と液肥による有機物負荷の影響が大きいものと予想された。
3:ESD理念にもとづくモデル地域の環境問題解決計画の設定
・湖沼の水質環境に対する悪影響を最少化するための循環的産業モデルを確立するため、住民の社会参加を促すESD実践として、渡島大沼では「渡島大沼青年環境サミット2010」、クッチャロ湖では「青少年環境サミット2010 in浜頓別」を試行的に実践し、住民や行政担当者との協議をとおして、2地域の問題解決計画を策定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 富栄養化湖沼流域における持続可能な未来のための教育開発2011

    • 著者名/発表者名
      河島弘幸・田中邦明
    • 学会等名
      日本環境教育学会北海道支部
    • 発表場所
      北海道大学教育学部
    • 年月日
      2011-03-06
  • [図書] Glocal Environmental Education : Blue Water ana Sustainable Community by ESD : Ohnuma Water Environment Project (26頁担当)2010

    • 著者名/発表者名
      Kuniaki Tanaka
    • 総ページ数
      246
    • 出版者
      Rawat Publications

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公開日: 2012-07-19  

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