才能のある児童生徒の個性・能力を伸長するための、特別な科学学習支援のニーズが注目されている。本申請研究では、小学校段階を中心として、学校・家庭・地域がそれぞれの特性や役割を明確にしながら協働する科学才能教育モデルを具体的かつ実証的に開発し、提案する。①学校・家庭・地域における子どもの発達の過程に応じた科学才能スタイルのモデル化と教育ニーズの解明、②教材・指導法・評価を含めて、粒子・エネルギー・生命・地球分野におけるスタンダード・ベースな科学才能教育プログラムの開発、③開発した科学才能教育プログラムの実践と科学才能教育プロトタイプの提案を行うことが具体的な目標である。 平成25年度は、過去3年間に開発・実践された、エネルギー・粒子・生命・地球領域のスタンダード・ベースな科学才能教育プログラムを継続実施すると共に,新規に中学生を対象とした科学才能教育プログラムの開発と評価を行った。そして、プログラムの一部や成果を積極的に公表した。質問紙調査、参与観察調査、参加児童生徒のノート等の作品調査に加えて、参加者の発言・行動について、ウェアラブルカメラを用いた調査・分析も試みた。また、プログラム参加者の個性や能力,プログラムの効果について、異なる母集団と比較することによって、その特徴や有効性を明確にすることができた。研究成果は海外の関連書籍や学会、関係諸機関において公表すると共に,実践内容や研究成果をホーム-ページ等を通じて公表した。
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