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2011 年度 実績報告書

新学習指導要領に対応した色素増感太陽電池の教材化

研究課題

研究課題/領域番号 22500861
研究機関宮崎大学

研究代表者

中林 健一  宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (60201670)

研究分担者 湯地 敏史  宮崎大学, 教育文化学部, 講師 (80418988)
キーワード理科教材開発 / 光電池 / 色素
研究概要

本年度はこれまでに学校教育現場用に開発した色素増感太陽電池教材の教育現場での評価を行った。これまで「青少年のための科学の祭典宮崎大会」や宮崎県教育庁主催の「科学夢ロマン事業」,「教員免許更新講習」などですでに本電池の教材としての有効性に関する評価を教員や生徒からうけている。その結果,生徒の評価としては,太陽電池を実際に自分で作ることができることに興味関心と先端的な科学技術を経験できることに対して,高い評価を得た。また,小中高校のいずれの学校種でも電池の作成が可能で,しかも作成を経験した教師はそれを授業に取り入れることが可能であるという結果を得た。しかし実際の学校現場の授業の中で実施した経験がなかった。そこで平成23年度は以下の計画に基づいて教材化の研究を行った。
具体的には,宮崎の県立高校、公立中学校、附属学校等の理科教員に対して,すでに代表者が実施している出前授業で実験を実施し、生徒及び教師の興味・関心がどこにあるのかをアンケートを実施した。その結果,作成における材料の入手方法や試薬の調整方法など不明な点が多く,この点に関しては適切な購入のためのアドバイスをすることによって解決できることが判明した。また,完成に至るまでの工程において技能を要する点がいくつかあることも判明した。このように,色素増感太陽電池を教師や生徒に作製させる際の問題点の明確化できたばかりでなく,今後,電池を教材として教育現場にどのようにすれば導入しやすくなるのかについて,その方法が明らかにできた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

県立高校、公立中学校等の教員に対して,すでに代表者が実施している出前授業で実験を実施し、生徒及び教師の興味・関心がどこにあるのかをアンケートを実施できた。その結果を論文誌に投稿し,掲載されたため。

今後の研究の推進方策

平成24年度が最終年度であるため,理科教材としての汎用性を高めていくとともに,教師教育の重要性を認識しながら,まとめていきたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 色素増感太陽電池の理科学習教材としての有用性について-大学での教員研修における成果から-2012

    • 著者名/発表者名
      中林健一、小八重宏樹、横山育生
    • 雑誌名

      理科教育学研究

      巻: 52 ページ: 119-127

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Research on teaching-materials of a dye-sensitized solar cell2012

    • 著者名/発表者名
      Kenichi NAKABAYASHI
    • 雑誌名

      Proceedings of 1st Japan-Thailand Friendship International Workshop on Science Technology & Technology Education, Hand-making Education, Engineering Education, Environmental Education 2012 (JTHES'12)

      ページ: 51-54

  • [雑誌論文] 小中学校教材としての色素増感太陽電池2012

    • 著者名/発表者名
      中林健一
    • 雑誌名

      平成23年度小中一貫教育支援研究プロジェクト実施報告書

      ページ: 116

  • [学会発表] 色素増感太陽電池の理科教材としての有効性2012

    • 著者名/発表者名
      中林健一、小八重宏樹
    • 学会等名
      日本化学会春季年会
    • 発表場所
      慶応大学
    • 年月日
      2012-03-26
  • [学会発表] 色素増感太陽電池の理科教材としての効果-大学における教員研修の成果から-2011

    • 著者名/発表者名
      中林健一、小八重宏樹
    • 学会等名
      日本化学会西日本支部大会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2011-11-16

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公開日: 2013-06-26  

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