研究課題
学習指導要領の改訂に伴い、教師は授業に益々工夫や改善が必要とされている中、本研究では学力の新世界基準(キーコンピテンシー)に沿った科学教育技術の育成を目指した。一見,作製が難しそうな色素増感太陽電池を中学生でもできるように工夫し,作製の過程を通して理科の基本概念が学べ,道具活用能力が養われる宮崎ならではの科学実験教材キットの開発を目指した。色素を用いる太陽電池は特別な施設や装置がなくても教室で簡単にしかも安全にできるところに本研究の特徴がある。本年最終年度は学力の新世界基準(キー・コンピテンシー)の3つのカテゴリーの中の「道具を用いる能力(道具活用)」の育成を図る工夫を行った。本年度は以下の学力の新世界基準に対応した本教材の総合評価を行った。(1) 開発した色素増感太陽電池を実際に学校現場の理科の授業で取り上げてもらい、その教材としての実用性をアンケートにより総合評価し、成果を公表した。さらに開発した色素増感太陽電池がいつでも・どこでも・簡単に教材として活かせるよう,理科のディスカバリーボックスとしてパッケージ化し,宮崎県下の学校教育現場での活用を目指した。(2) PISAの調査からみる中学校段階での理科教育の課題として,○理科・科学を学ぶ価値や意義を実感させる必要性,○科学に関する職業意識を養う取り組みの必要性,○対話しながらの思考,応用に関する学習を重視する必要性などが挙げられている。このような課題に対して本教材が果たす役割について,アンケートを実施して検証し、課題を解決するための新たな教育プログラムの開発を行った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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理科教育研究
巻: 52 ページ: 119-127
1st Japan – Thailand Friendship International Workshop on Science Technology & Technology Education, Hand-making Education, Engineering Education, Environmental Education 2012 (JTHES’12)
巻: 1 ページ: 47-50
巻: 1 ページ: 51-54