• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

地球科学と考古学を応用した環境教育の原理と効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500863
研究機関北九州市立大学

研究代表者

野井 英明  北九州市立大学, 文学部, 教授 (60237815)

研究分担者 太田 泰弘  北九州市立自然史・歴史博物館, その他部局等, その他 (00359473)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード環境教育 / 地球科学 / 考古学 / 野外観察 / 未来を考える力 / 環境倫理
研究概要

環境教育において、環境倫理はもっとも重要なテーマの一つである。今年度は昨年度から引き続いて、環境倫理について考えるきっかけとなる野外観察の設計とその可能性について実験的な観察会をもとに検討した。フィールドとしたのは福岡県の求菩提山で、かつて修験道の山として知られた山である。この山の自然と修験道場の遺構が作る景観には、多くの人が畏敬の念とともに高い価値を直感的に感じることができる。環境問題を解決するにあたって、自然への価値について「手段的な価値」から「内在的な価値」への転換が生じることが基礎的な問題となるという指摘があるが、求菩提山の景観に内在的価値を感じる体験は、この問題をさらに深く考えるきっかけになることが示唆された。
最終年度である今年度は、地球科学と考古学領域の野外観察が環境教育に寄与するメカニズムと意義について検討・整理した。その結果、以下のようにまとめることができた。
地球科学と考古学の野外観察によって、参加者は現代が歴史の一断面であることに気づくことができる。この気づきが、参加者が現代の自然と人間の関わり方の問題を改めて考える端緒となり、さらに未来の環境についても考えなければいけないという気づきに導く。この思考の深まりの過程において、自然と人間の関係を考えるとともに、未来を考える力を参加者に与える点で環境教育に寄与すると考えられる。また、これらの領域の野外観察は、しばしば参加者に深い感動を与えることがあり、その際に得られた気づきはその感動と結びついて参加者の心の深くに残る可能性が指摘され、この点が地球科学と考古学の野外観察による環境教育のアドバンテージであると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 環境倫理に思い至る野外観察

    • 著者名/発表者名
      野井英明・太田泰弘・梅﨑惠司
    • 学会等名
      日本環境教育学会第23回大会
    • 発表場所
      立教大学(東京都)
  • [学会発表] 生涯学習活動の多様化に伴う,新しい手法に基づく小規模露頭解説の必要性について

    • 著者名/発表者名
      太田泰弘・野井英明・ジオ&バイオ研究会
    • 学会等名
      日本地質学会西日本支部会第163回例会
    • 発表場所
      島根大学(松江市)

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi