研究概要 |
本研究では,メカトロニクスの実践的エンジニア育成のために,PBL導入に適した新しい教材及び教育システムの開発を行うことが目的である.メカトロニクスを理解するには,情報工学におけるフローチャートの思考方法や制御工学のブロック線図の信号処理概念を必要とするが,従来のカリキュラムでは,新しい問題を切り開くエンジニア資質の教育に十分発揮できていない問題点がある.そこで,3年度計画で,実践的エンジニア教育,及び「ものづくりリテラシー」を体得するためのPBL教育を効果的に実施するために,導入教育教材(電子機能ブロック教材),応用教育教材(電子機能ブロック搭載型四輪ロボット),進化型教材作成システム(自己増殖・進化型教材作成及び運用システム)を開発することが研究内容となる. 平成22年度は,メカトロニクス導入教育として新たに以下の導入教育教材(電子機能ブロック教材)の開発を行った.(1)電子機能ブロック同士の繰り返し接続の耐久性(回路配線強度および接続端子の機械強度等)を考慮した電子機能ブロック仕様の見直しと改良.(2)四輪ロボット制御用のセンサ用ブロック等の新たな機能ブロックの開発.(3)電子機能ブロックの量産化のために,従来仕様におけるユニバーサル基板によるワイヤ配線設計から基板加工機(本研究費で要求)を用いたパターン回路設計への変更.
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