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2012 年度 実績報告書

主観的分かりやすさを軸とした学習動機づけを高める教材作成ガイドラインの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22500881
研究機関信州大学

研究代表者

田中 敏  信州大学, 教育学部, 教授 (20171754)

研究分担者 鈴木 俊太郎  信州大学, 教育学部, 准教授 (10548233)
島田 英昭  信州大学, 教育学部, 准教授 (20467195)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード主観的分かりやすさ / 契約説明資料 / 大学ウェブサイト
研究概要

今年度、現実社会の中で実際に使用されている材料を用いることとして、主観的分かりやすさの決定要因を探究した。
カウンセリング治療の契約場面における事前説明資料を事例として、挿絵の挿入、音声情報の有無と主観的分かりやすさの関係を検討した。大学生等40名を対象とした。題材は「心理教育相談室を利用される方へ」と題した説明文であり、本学部附属心理教育相談室で実際に利用されている説明文書を利用した。挿絵と口頭説明を挿入した条件で実験を行った結果、挿絵の効果は主観的分かりやすさ、説明に対する満足感を向上させることが明らかになった。一方で、再認テストや説明者への信頼感については、挿絵の効果はみられなかった。しかし、口頭説明付加の効果は、上記いずれの条件でもみられた。したがって、挿絵の効果は限定的であるが、口頭説明の効果は理解度や主観的評価に大きな影響を与えることが明らかになった。
一方、カラー画像・イラストを含む材料として大学ウェブサイトを取り上げ、既存の46大学の各サイト・トップページについて大学生・大学院生89名に主観的な「良い」または「悪い」の評価を求めた。この評価値を目的変数として、各サイトの画面構成要素、フレームデザイン、画像素材、カラーデザインなどを数量化し説明変数として重回帰分析等を用いて関係性を分析した。その結果、画像が多く、文字が少ないほど分かりやすく、フレームデザインとして遠近法を用いた方がよりよい評価になることが見いだされた。他方、分かりにくさを減らすには、文字と画像、または文字とイラストの組み合わせを多用したり、画像として空や山などで抽象的イメージを狙うよりも現実の建物や地域の植物などで象徴的イメージを喚起する方が効果的であることが見いだされた。なお、カラーデザイン(配色)については主観的分かりやすさとの一貫した関係性は見いだされなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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