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2011 年度 実績報告書

意味交渉に基づく学習を支援する日本語自由対話訓練システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22500882
研究機関静岡大学

研究代表者

小西 達裕  静岡大学, 情報学部, 教授 (30234800)

研究分担者 伊東 幸宏  静岡大学, 法人本部, 学長 (20193526)
近藤 真  静岡大学, 情報学部, 教授 (30225627)
小暮 悟  静岡大学, 情報学部, 講師 (40359758)
キーワード知的教育システム / 日本語教育 / 意味交渉 / 対話システム / 対話訓練
研究概要

1システムが意味交渉における的確な発話を行う対話戦略の設計・実装
意味交渉を含む対話を行う際の条件を整理し、意味交渉を行う、あるいは学習者に意味交渉を促す発話文を生成する手続きと組み合わせて、意味交渉のための対話戦略を設計・実装した。この成果は国際会議ICCE2011に採択されるなど、高い評価を得た。
2学習者に効果的な意味交渉の方法を学習させる教育環境の試作
学習者に意味交渉の方法に関する助言を与えたり、効果的な意味交渉の手本を示すなど、対話を通じて意味交渉を促す戦略について検討した。
3意味交渉スキルの養成に適した課題DBの構築
相手が自分にとって未知の単語や表現を用いる状況、相手が自分の使った単語を理解してくれない状況を課題として設定し、意味交渉によって最終的に意思の疎通をはかることを目的とする課題を作成した。
4本システムの教育現場における使用方法に関する予備調査
韓国の教育機関における日本語教育の実態を調査し、現実の日本語教育カリキュラムの中で、本研究により開発するシステムがどのような役割を担うべきかを整理した。
5プロトタイプシステムの構築
意味交渉を伴う対話を行う状況を、第二言語学習の分野で注目されている「ディクトグロス」(学習者が学習対象言語の音声を聞き取り、その意味を再現するとともに、同じ課題を与えられた他の学習者とコミュニケーションしつつ解答を改善してゆく学習方法)を行う環境として構築した。また疑似的な他学習者の役割を演じるエージェントを開発し、この学習環境に組み込んだ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

学習支援のための対話戦略の設計・実装については、国際会議ICCEにて論文が採択されるなど、高い評価を得ている。反面、プロトタイプシステムの構築と評価を計画していたが、現段階ではシステムの構築に留まっている。他の課題については概ね予定通りに進展している。これらを総合的に評価すると、研究全体としてはおおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

今後は当初の研究計画通りに意味交渉に基づく学習を支援する学習環境を構築してゆくが、本年度に構築したディクトグロス学習支援環境については、当初の計画よりも早い段階でネットワークを介して広く公開し、日本語学習者の振舞いに関するデータを広く収集することにより、以後の研究の推進に役立てることを構想している。構築したシステムの評価も、ここで収集したデータを利用して行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Dialog Strategy in a FonF-Based Language Education System : Relative Necessity of a Form in a Task2011

    • 著者名/発表者名
      R.SANO, Y.MASUDA, Y.NOGUCHI, S.KOGURE, T.KONISHI, M.KONDO, Y.ITOH
    • 雑誌名

      Proceedings of ICCE2011

      ページ: 119-121

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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