• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

全盲児の文字ストローク獲得と墨字リテラシー強化学習支援システムの構築と実践評価

研究課題

研究課題/領域番号 22500885
研究機関奈良女子大学

研究代表者

伊奈 諭  奈良女子大学, 総合情報処理センター, 教授 (60231734)

キーワード漢字学習 / 視覚障害 / 触覚ディスプレイ / 墨字教育 / 筆順 / ストローク文字 / 運筆
研究概要

全盲児に運筆(ストローク)を重視した墨字教育を普及させるべく、触覚による墨字ストロークの獲得に基盤を置いて記憶定着を促進する墨字リテラシー強化学習支援システム("筆楽")を構築した上で、今年度を実践フェーズと位置付けて研究実践を中心に研究継続をおこなった。具体的には下記のように研究実践と併行してシステムの改良や中学常用漢字データの追加、および新規の学習教育サポートプログラムの作成をおこなった。
1.被験者を使った研究実践
盲学校と交渉を行い適切な被験者を紹介していただき、世話役の先生と一緒に本システムを使った被験者実験を行った。結果、本システムを使うことで、全盲生徒が単独で触覚を通してマイペースで納得いくまで新出漢字や既習漢字の運筆学習および書き取り(筆記)練習ができるため、従来の対面指導に比べて修得時間の短縮及び定着率の向上が認められた。
2.本システムへの中学校学習常用漢字の追加編集
小学校漢字1006字に加えて、中学部の生徒の指導にも活用できるようにするべく、中学校学習常用漢字も学習できるように、新たに漢字データの追加をおこなった。
3.同音漢字、同部首漢字の検索提示プログラムの開発と配布
盲学校の国語担当の先生からの追加要望を受けて、小学校・中学校学習漢字の同音漢字、同部首漢字の検索提示プログラムの開発と配布をおこなった。本プログラムを墨字リテラシー強化学習支援システム("筆楽")と併用することにより、先生の漢字指導の立場からも生徒の自学習の立場からも、より役立てることがわかった。新出漢字の学習はもちろんのこと、同時に過去に学習した漢字の復習・確認にも効率的に活用できることがわかった。

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi