研究課題/領域番号 |
22500893
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
本村 猛能 群馬大学, 教育学部, 教授 (70239581)
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研究分担者 |
森山 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (40303482)
角 和博 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (80145177)
山本 利一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80334142)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 情報教育 / 教科「情報」 / 学習評価 / カリキュラム / ブルーム / ペレグリーノ / 比較研究 |
研究概要 |
本研究は諸外国の各学校段階の学習課程における生徒の「自己評価による意識調査」と「情報教育に関する認知度」の診断を通して,体系的な情報教育のカリキュラムの在り方を検討することを目的とした。 そこで,小学校から大学の情報教育の学習内容を視野に入れて,中学校と専門高校を含む高等学校の一連の情報教育のカリキュラムの流れについて,日本と中国・韓国・オランダの調査により比較検討した。 調査のための評価内容は,2000年度よりブルーム(Bloom,B.S)等による「認知・精神運動・情意」の各領域を情報教育のカリキュラムと学習指導要領に照らし合わせて精査した教育評価理論に,2007年以降ペレグリーノ(Pellegrino,J.W)の評価理論の視点を踏まえて検討したものである。我々の提案する体系的情報教育とは,文部科学省の示す目標と,坂元・東等が提案した『情報教育における理解力と技能』の両者を前提とする。 実際には,各調査国で調査した地域のデータに限られるが,それぞれの国での情報教育に関するカリキュラムを踏まえ,我が国の情報教育のカリキュラム内容を前提として検討した。23年度までの結果は,中学校では中国が情報教育の認識が高いものの,体系的には韓国が最も認知度の低下がなく,各学校段階での教育が持続していた。特に「情報の科学的理解」の知識について韓国は,有意に他国より高かった。しかしながら,24年度に情報教育の三つの観点の意欲について調査した結果,我が国の中学校,高等学校共に他国より有意に高かった。我が国は,他の2要素も考慮しながら,また25年度改訂の高校情報のカリキュラムも踏まえ,各学校段階での情報教育のカリキュラム内容(情報の科学的理解と情報モラル)について,知識の習得を中学校から体系化した教授法と内容を充分検討する必要性があることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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