研究課題/領域番号 |
22500898
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
金平 蓮 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 教授 (80262947)
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キーワード | マルチメディアと教育 / 情報提示と訓練 / 医学工学 / 鍼治療 / 人体ツボモデル / デジタル教材 / スキルトレーニング / 実践型E-ランニング |
研究概要 |
近年コンピュータ技術を用いたe-ラーニングシステムの開発と応用が注目されている。また、医工学において情報と工学の先端技術を活用した鍼灸医学への支援も検討されつつある。しかし視覚情報と共に操作情報を用いた鍼療法の総合学習訓練システムがまだ見当たらない。そこで、本研究では今までの教育訓練システムの研究開発技術と成果を生かし、情報科学と工学技術を融合した鍼療法と手技の教育訓練マルチ支援システムの構築を行い、21世紀の統合医療で活躍できる鍼師の育成へ貢献することを目指している。 本年度では、前年度の研究を引き続き、鍼療法の学習訓練の提示情報を充実させたソフトウェアの開発を行った。そして、今年度では熟練鍼師の操作力覚情報の取得と定量化を実現し、学習者が視覚情報だけでなく、力触覚が感じながら、リアルタイムの正誤判断を受ける鍼治療の学習訓練が行えるように、力覚を提示できる訓練システムの環境を構築した。さらに、鍼治療訓練のマルチ支援として、脈診の定量化と可視化を提案し、脈診の計測装置と測定システムの構築も試みた。そこで、教育現場や臨床鍼師との検討を重ねながら、手技を重視したコンピュータ教育訓練システムの開発を図っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では研究計画通りに学習訓練の提示情報を充実させるソフトウェアの開発を行い、鍼師の操作力情報を訓練の指標を定めた。また、脈波データの取得と解析及び可視化を実現するため、脈診の学習訓練システムの構成を行っている。研究の進捗状況として、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では今後の課題として、微細の操作力の提示と訓練方法の開発を行い、リアルタイムの正誤判定を実現するように問題解決を行う。最終的には視覚情報と操作力情報の提示できるトータルシステムを完成させ、評価実験を行う。さらに、教育現場の利用と検討を行い、その結果に基づき、実用できるマルチ支援システムを構築する。
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