研究課題/領域番号 |
22500913
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
黒田 卓 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (80262468)
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研究分担者 |
山西 潤一 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (20158249)
沖野 浩二 富山大学, 総合情報基盤センター, 助教 (20372477)
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キーワード | 遠隔教育 / システム開発 / 画像解析 / 学習状況 / センサー |
研究概要 |
○画像解析ソフトを利用した画像分析とプログラムへの実装の検討 平成22年度の研究成果を元に、実際に利用できる画像解析プログラムへの実装を行う予定であったが、より処理を容易にするために、画像解析ソフトのマクロ運用での解析をまず試みた。その結果、求めたい結果にある程度は近づけるものの、完全な処理の完成まで行うことはできなかった。そこで、画像解析ソフトで行った作業手順を元に、画像分析ライブラリを利用したプログラムの開発を試みた。 ○センサ・ネットワークによる教室環境データの収集 センサ・ネットワークを教室内に構築し、これらからの教室環境データを収集、同時に分析することにより、学習状況分析システムにデータを送信する仕組みを作成した。データ転送は、簡易的なファイル共有システムを構築し、これを元に分析システムへのデータ転送を容易に可能とした。データ収集には予定していた小型ファンレスPCよりもノートパソコンの方が設置、作業が容易であると判断し、PC上に簡易Webサーバを構築し、データを転送可能とした。 ○これまでに収集したデータの分析と、データ収集方法の検討 これまで収集を行なってきたデータの分析を進めたところ、環境要因からくるノイズの影響が大きく、望ましいデータが完全に収集できていないことから、新たなデータ収集方法やノイズ除去の方法の検討を進めた。カメラの画角調整など設置時の調整で、ある程度のノイズは除去可能であることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定していたデータ収集方法では、環境要因からくるノイズの影響をかなり受けることが明らかとなり、これらをどのように処理するかを検討することに時間を要している。データ自身の処理の方法を工夫することで、ある程度除去ができる可能性もあるため、これが解決すれば、回復は可能と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
当初より、本システムで得られるデータの精度には限界があることはわかっているが、他の研究者からの意見として、より精度を高めて欲しいとの要求もあり、その対応策を至急検討し、可能な限り本研究に反映していきたいと考えている。
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