携帯電話やデジタルカメラ,携帯音楽プレーヤー等の高機能化により,学生であっても,手軽に音声や動画を収録することが可能となりつつある.本研究では,学生が持つ携帯機器(音楽プレーヤー,携帯電話,デジタルカメラ等)といった身近で手軽な機器を収録装置として使うことを前提とし,そのために様々な形式のマルチメディアデータに対応することで,より多くの科目でマルチメディアデータをレポートとして使用できる,汎用的なレポートシステムの開発を行う.これにより,実技や発声など,従来のレポートでは評価が困難であった分野・科目における,より高度なレポートの提出・評価の支援を図るものである.本研究における主な開発要素は,1.様々なデータ形式の統一形式への変換,2.レポート管理であり,それぞれ,既存技術の組み合わせと,足りない部分の新規開発により,レポートシステム全体として構築する. 本年度は,昨年度中に開発が完了したレポートシステムについて,前期の授業において試験運用を実施しながら,ユーザインターフェース等の改良を行い,後期の授業において実運用および評価を行った.
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