前半は,23年度の取組の成果を受けて,昨年度開発した学校の組織的教育力を上げるためにミドルリーダーを支援する試行プログラムの運用評価と支援ツール(WWW及びハンドブック)の開発を継続して行い,後半にその評価結果をまとめ,次の研究につながる見通しを得た. (1)奈良市,大阪市,箕面市,姫路市,松阪市の協力を得て,開発した試行プログラムと支援ツールを,学校組織力の向上,チーム力向上研修,ミドルリーダー研修参加者から評価をしてもらった.また各協力校の研修に参加し,同様にプログラムと支援ツールの評価を行った.各教育委員会の協力を得て,調査・研究成果を共有する会議を持つとともに,プログラムデザインをより洗練させ,プログラム効果の実質化を行った. (2)調査結果のまとめを行い,その成果を日本教育工学会の日中教育フォーラム,日本教育工学会年次大会で成果発表を行った. (3)開発したプログラムの評価を受け,またその獲得された力(個人と集団:コラボレーション時の活動の評価)を測定する方法やツールの開発について,この次につながる研究の知見を得るために,その先行的な取り組みをしている、オーストラリア教育学会に参加し,メルボルン州の関係者からe-Potentialの取組の情報を得,その整理を行った.またInnovative Teaching and Learningのメンバーであるフィンランドを訪問し,取組の資料を取り寄せ,そのルーブリックの翻訳(atc21sでも参考にしている)を行った. (4)成果公表のためのレポート作成とそのWWWの公開を行った.
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