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2011 年度 実績報告書

プレゼンテーション・リハーサルを通じた知識洗練のためのレビュー支援環境の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22500925
研究機関高知大学

研究代表者

岡本 竜  高知大学, 教育研究部・自然科学系, 准教授 (60274362)

キーワードプレゼンテーション / リハーサル / レビュー / 知識洗練 / 学習支援環境
研究概要

平成23年度には,前年度に行った支援環境の設計にもとづき,各支援系の実装を進めて知識の洗練化を行うためのシステム全体の試作を行い,中間成果報告のために国内研究会等への論文投稿・参加を行った。試作した支援環境は,以下の3つの支援系を組み合わせた統合的環境として実現した。各々の支援系は複数のアプリケーションから構成し連携して動作する。これらの開発にはシステム開発用PC及びシステム運用PCサーバを使用した。
(1)主体的学習と知識外化のための支援系:本支援系は,発表者がプレゼンテーションを行う前段階において使用するものであり,主体的に学習した内容をグラフ構造として表現・整理するための機能をもつ概念マップツールとして実装した。また,本ツールはデータベース機能をもち,事前に蓄えられた断片的な知識構造の蓄積を利用して,必要に応じて線形化することで,PowerPointなどの資料の作成を行うことができる。
(2)プレゼンテーション・リハーサルのための支援系:本支援系は,プレゼンテーション・リハーサルにおいてピアレビューを支援する機能を備えたネットワーク上で動作するサーバおよびクライアント環境である。サーバは,プレゼンテーションの様子を接続したビデオカメラを用いて録画・配信する機能,ピアらによるコメントを収集管理する機能などを実装した。
(3)ピアレビュー結果のフィードバックのための支援系:プレゼンテーション・リハーサル支援環境において収集された各種データを一元管理し,システム利用者によって随時参照可能とする機能を実現するサーバ・クライアントシステムを開発した。Webブラウザから利用可能なリポジトリ用のサーバ,および,MacOSとWindowsの各プラットフォームにインストールして使用可能な専用のクライアントの双方を開発した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度においては,前年度に行った支援環境に関する考察と設計にもとづき,概ね当初計画していた通りにシステムの開発を進めることができた。システムは3つの支援系により構成されるが,各支援系とも当初の予定通りに実装が進んでおり,試験的な使用を通じた動作検証の結果も良好である。

今後の研究の推進方策

平成24年度は本研究の最終年度となる。昨年度に引き続き,各支援環境の開発を進め知識の洗練化を行う支援システムの実装を完了させる。まら,設計・開発した支援システムの試験運用を行い,得られたデータの分析を通じて本研究で開発した支援システムの有効性を検証する。さらに,研究全体を総括し,研究成果報告のために国内外の学会において論文投稿・参加を積極的に行う。特にシステムの有効性の検証については,評価方法の検討はもちろんのこと,試験運用を行う対象の多様性にも留意し,周囲の研究グループにも協力を依頼して多様性を確保することで,その信頼性の確保に努める。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (9件)

  • [雑誌論文] Knowledge Publishing Method for Knowledge Refinement in Self-Directed Learning2011

    • 著者名/発表者名
      R.Okamoto, Y.Naruta
    • 雑誌名

      Proc.of the 19th International Conference on Computers in Education(T.Hirashima et al.(Eds.))

      ページ: 131-134

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Back-Review Support Method for Presentation Rehearsal Support System2011

    • 著者名/発表者名
      R.Okamoto, A.Kashihara
    • 雑誌名

      KES2011, Part II.LNAI 6882(A.Konig, et al.(Eds.))(Springer-Verlag)

      ページ: 165-175

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Back-review support system for presentation rehearsal review

    • 著者名/発表者名
      R.Okamoto, A.Kashihara
    • 雑誌名

      International Journal of Knowledge and Web Intelligence

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] プレゼンテーション・リハーサルにおけるレビュアの指摘を収集・整理・検討するための議論支援システム2012

    • 著者名/発表者名
      徳永勝也, 岡本竜, 柏原昭博
    • 学会等名
      電子情報通信学会教育工学研究会
    • 発表場所
      香川高専(香川県)
    • 年月日
      2012-03-10
  • [学会発表] 複数のプレゼンテーション・リハーサル結果を比較検討するためのデータ閲覧方法2012

    • 著者名/発表者名
      白山裕美子, 岡本竜
    • 学会等名
      電子情報通信学会教育工学研究会
    • 発表場所
      香川高専(香川県)
    • 年月日
      2012-03-10
  • [学会発表] 主体的学習における知識の外化・検証を通じた知識洗練化支援2012

    • 著者名/発表者名
      成田幸紀, 岡本竜
    • 学会等名
      電子情報通信学会教育工学研究会
    • 発表場所
      香川高専(香川県)
    • 年月日
      2012-03-10
  • [学会発表] プレゼンテーション・リハーサルにおける視覚的なスライド・アノテーションに基づくレビュー支援方法2012

    • 著者名/発表者名
      渡邊悠人, 岡本竜
    • 学会等名
      教育システム情報学会学生研究発表会
    • 発表場所
      香川大学(香川県)
    • 年月日
      2012-03-08
  • [学会発表] ハイパー学習空間の構築による知識洗練化支援2012

    • 著者名/発表者名
      成田幸紀, 岡本竜
    • 学会等名
      教育システム情報学会研究会
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島県)
    • 年月日
      2012-01-21
  • [学会発表] 主体的学習における知識洗練化を指向した知識外化手法2011

    • 著者名/発表者名
      成田幸紀, 岡本竜
    • 学会等名
      人工知能学会先進的学習科学と工学研究会
    • 発表場所
      岡山大学(岡山県)
    • 年月日
      2011-11-19
  • [学会発表] プレゼンテーション・リハーサルにおける発表者の知識洗練のためのスライド作成支援2011

    • 著者名/発表者名
      白山裕美子, 岡本竜
    • 学会等名
      電気関係学会四国支部連合大会
    • 発表場所
      阿南高専(徳島県)
    • 年月日
      2011-09-23
  • [学会発表] プレゼンテーション・リハーサルにおけるレビュアの指摘を整理・検討するための議論支援システム2011

    • 著者名/発表者名
      徳永勝也, 岡本竜, 柏原昭博
    • 学会等名
      教育システム情報学会全国大会
    • 発表場所
      広島市立大学(広島県)
    • 年月日
      2011-09-01
  • [学会発表] 主体的学習における知識洗練化を指向した知識外化手法2011

    • 著者名/発表者名
      成田幸紀, 岡本竜
    • 学会等名
      人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      岩手県民情報交流センター(岩手県)
    • 年月日
      2011-06-03

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公開日: 2013-06-26  

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