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2011 年度 実績報告書

ロボット教材を用いた組込みシステム学習支援環境における教材開発システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500936
研究機関拓殖大学

研究代表者

早川 栄一  拓殖大学, 工学部, 教授 (40262240)

キーワード組込みシステム / 情報教育 / 可視化 / ロボット / OS / 学習教材 / Android
研究概要

本研究の目的は,高校生・大学生を対象として,組込み・制御システムの概念,実装の学習を支援する教育環境における,教授者による容易なカスタマイズや運用が可能な機構,およびそのためのユーザインタフェース(UI)についての研究である.特に,ロボットや可視化を用いた教育環境において,多忙な教員・教授者が,各自で容易に授業の進度に合わせた組込みシステム学習教材を開発するための機構およびUIの構築法について,開発および評価を通して明らかにしていく.平成23年度は,前年度までの予備実験の結果を元に,プロトタイプシステムの開発,評価,およびUIについてのフィードバック,さらに教室内のクラウドシステムについて試作を行うことを目的としている。本年度の成果としては,組込みシステム,特にOSについて,その動作をWeb環境で可視化を行うツールのプラットフォームを開発した.これは,Javascriptで開発し,ブラウザ上で動作する環境である.これによって,学習支援教材をインストールすることなく,学習者が利用することが可能になった.また,組込みシステムの基盤として用いられているAndroidを対象として,ロボットなどを制御するマルチタスク環境で重要となるタスクのスケジューリングを低負荷で取得する機構を実装した.これについては,ロギングを支援するサーバを同時に実装し,ログデータの管理を容易にした.さらに.これらの提供基盤としてクラウド環境を構築し,その動作状況をモニタリングする環境を開発した.これによって,実行の監視を教授者や管理者が容易に行うことが可能になった.また,学習教材の一環として,ゲームをベースとした教材を試作し,学習者が興味を失わずに,組込みシステムの動作を理解できるようにした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画目標については,ほぼ達成できた.クラウド環境については,プライベートクラウドおよびモニタリング機構を構築したが,運用までは至らなかった.Web上で動作するUIについては再検討および再実装を行った.

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であり,取りまとめと評価を行う.また各種教材および基盤について,対外発表を中心に行なっていく.テーマであるロボット教材については,今年度は実装,評価は行わなかったが,次年度はロボット教材への搭載および評価対象として取り組み,テーマに対する評価を行なっていく予定である.

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 学会発表 (10件) 備考 (1件)

  • [学会発表] ゲームを用いたスケジューリング学習ツールの開発2012

    • 著者名/発表者名
      藤正彦,早川栄一
    • 学会等名
      情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-03-08
  • [学会発表] AndroidにおけるOS可視化環境の開発2012

    • 著者名/発表者名
      中川裕貴, 早川栄一, 西野洋介, プラウィーンアモーンタマウット
    • 学会等名
      情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-03-07
  • [学会発表] クラウドシステムにおける管理支援可視化ツールの開発2012

    • 著者名/発表者名
      落合秀晴,早川栄一
    • 学会等名
      情報処理学会全国大会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2012-03-06
  • [学会発表] 組込みシステムを指向したLinuxプロセスログ取得機構2011

    • 著者名/発表者名
      Praween Amontamavut,中川裕貴,早川栄一
    • 学会等名
      情報処理学会組込みシステム研究会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2011-11-29
  • [学会発表] クラウドシステム管理支援用可視化ツールの開発2011

    • 著者名/発表者名
      落合秀晴
    • 学会等名
      JSASS 2011
    • 発表場所
      龍谷大学
    • 年月日
      2011-08-25
  • [学会発表] Androidにおけるプロセス可視化環境の開発2011

    • 著者名/発表者名
      中川裕貴
    • 学会等名
      JSASS 2011
    • 発表場所
      龍谷大学
    • 年月日
      2011-08-25
  • [学会発表] 組込みシステム向けプロセスロギング機構の開発2011

    • 著者名/発表者名
      プラウィーンアモーンタマウット
    • 学会等名
      JSASS 2011
    • 発表場所
      龍谷大学
    • 年月日
      2011-08-24
  • [学会発表] Evaluation of Robot Based Embedded System Study Environment in Technical High School2011

    • 著者名/発表者名
      Yosuke Nishino, Eiichi Hayakawa
    • 学会等名
      HCI International 2011
    • 発表場所
      Orlando, Florida
    • 年月日
      2011-07-12
  • [学会発表] Visualization Framework for Computer System Learning2011

    • 著者名/発表者名
      Eiichi Hayakawa, Yuuki Nakagawa, Hideharu Ochiai, Masahiko Fuji
    • 学会等名
      HCI International 2011
    • 発表場所
      Orlando, Florida
    • 年月日
      2011-07-12
  • [学会発表] AndroidにおけるOSプロセス可視化環境の開発,中川裕貴,早川栄一,西野洋介,情報処理学会組込みシステム研究会研究報告2011

    • 著者名/発表者名
      中川裕貴, 早川栄一, 西野洋介
    • 学会等名
      情報処理学会組込みシステム研究会研究報告
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2011-05-18
  • [備考]

    • URL

      http://www.cs.takushoku-u.ac.jp/os/

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公開日: 2013-06-26  

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