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2011 年度 実績報告書

一斉授業でのICT活用を前提とした教授スキルの再体系化と支援教材の開発手法

研究課題

研究課題/領域番号 22500937
研究機関玉川大学

研究代表者

堀田 龍也  玉川大学, 教育学研究科, 教授 (50247508)

キーワード一斉授業 / ICT活用 / 教授スキル / 教材開発手法
研究概要

本研究は,我が国の教師が得意とし,学校現場の日常的な授業スタイルである一斉授業を対象とし,(1)ICT活用を組み込んだ教授スキルとして再体系化を行い,(2)教師の教授意図を効果的に支援するICT教材に求められる要件を明確にし,(3)そのようなICT教材を安価で容易に作成する手法を開発する,の3点を研究の目的としている。
平成23年度は以下のように研究を進めた。
1.ICT教材を安価で容易に作成する手法の開発を目指し、特定の教科書を対象として、ICT教材に求められる要件を満足するICT教材のモックアップを開発した。ここでいうICT教材とは、指導者用デジタル教科書をイメージした。その開発プロセスを記録し、手順や手続きをリスト化した。この作業は、研究代表者の堀田が行い、教材開発メーカーにオブザーバで参画してもらった。
2.開発されたICT教材を用いた授業実践について観察調査,質問紙調査およびインタビュー調査を行った。この作業は、連携研究者の高橋がプロトコル分析を中心に行った。このデータから、教師の教授意図を効果的に支援するICT教材に求められる要件を明確化すると同時に、教師に求められる教授スキルの変化について考察した。
3.ICT活用による学習指導が学校現場に根付いており、かつカリキュラムや教師研修が日本のそれと類似している英国を視察し、ICT活用による学習指導の変化について現地の校長および教師に対してヒアリングを行った。この作業は、研究代表者の堀田と連携研究者の野中・高橋で、現地の授業を参観し、日本の授業との基本的な相違点を認識した上で、ICTを活用する際の教授スキルの違いを分析する形で行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

教授スキルの再体系化についての研究は,教授行動レベルにおいては把握できているが,最終段階の整理が必要である。この点は当初計画よりやや遅い。一方で,ICT教材を安価で容易に作成する手法については,すでに査読論文の提出まで進んでおり,この点は当初計画よりやや早い。

今後の研究の推進方策

最終年度については,教授スキルの再体系化の研究に力を入れるために,連携研究者の高橋を研究分担者とし,研究費を分担することとする。また,研究成果を広く周知する方法について検討する。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] A Case Study of Teacher-Teacher Communication in the Use of Document Cameras and Computers2012

    • 著者名/発表者名
      Noriko Nakao
    • 雑誌名

      Proceedings of SITE 2012

      ページ: 4848-4856

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 英国の小学校の授業過程におけるICT活用の目的・頻度・タイミングに関する調査2011

    • 著者名/発表者名
      高橋純
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: Vol.34 Suppl ページ: 73-76

    • 査読あり
  • [学会発表] 実物投影機とコンピュータの活用における教員間コミュニケーションに関する事例研究2011

    • 著者名/発表者名
      中尾教子
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会JSET11-5
    • 発表場所
      香川大学(香川県)
    • 年月日
      2011-12-17
  • [学会発表] 普通教室における大型提示装置の適正な配置と見やすさに関する検討2011

    • 著者名/発表者名
      山田智之
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会JSET11-5
    • 発表場所
      香川大学(香川県)
    • 年月日
      2011-12-17
  • [学会発表] 教員のICTの活用頻度及びICT活用に関する意識の分析2011

    • 著者名/発表者名
      中尾教子
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会JSET11-4
    • 発表場所
      島根大学(島根県)
    • 年月日
      2011-10-29
  • [学会発表] ICT活用に伴う教授行動に対する教員の意識2011

    • 著者名/発表者名
      高橋純
    • 学会等名
      日本教育工学会第27回全国大会
    • 発表場所
      首都大学東京(東京都)
    • 年月日
      2011-09-19
  • [学会発表] 普通教室のICT環境整備と活用頻度及び教員の意識に関する調査の分析2011

    • 著者名/発表者名
      中尾教子
    • 学会等名
      日本教育工学会第27回全国大会
    • 発表場所
      首都大学東京(東京都)
    • 年月日
      2011-09-19
  • [学会発表] 小学校教員による実物投影機活用の普及事例2011

    • 著者名/発表者名
      中尾教子
    • 学会等名
      日本教育工学会第27回全国大会
    • 発表場所
      首都大学東京(東京都)
    • 年月日
      2011-09-19
  • [学会発表] 「教育の情報化ビジョン」に見るこれからの教室のICT環境2011

    • 著者名/発表者名
      堀田龍也
    • 学会等名
      日本教育情報学会第27回年会
    • 発表場所
      十文字学園女子大学(埼玉県)(招待講演)
    • 年月日
      2011-08-20
  • [学会発表] 教員による指導者用デジタル教科書の活用の分析2011

    • 著者名/発表者名
      高橋純
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会JSET11-2
    • 発表場所
      金沢大学(石川県)
    • 年月日
      2011-05-14

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公開日: 2013-06-26  

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