研究分担者 |
酒井 利訓 東海大学, 教育研究所, 教授 (20267842)
桑田 孝泰 東海大学, 教育研究所, 教授 (70307677)
鈴木 広子 東海大学, 教育研究所, 教授 (50191789)
COLLINS Peter 東海大学, 教育研究所, 准教授 (10307241)
瀧川 洋二 東海大学, 教育開発研究所, 非常勤教授 (30436597)
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研究概要 |
グローバル社会で活躍できる人材を育成する「生きた学び」の開発を目標に,初年度は「体験型授業」を1つのキーワードに活動を展開した。活動内容は大きく分けて,「教材・教具の開発」と「教育支援システムの構築」に分けられる。「教材・教具の開発」における教材・教具は,授業での効果的な活用法の研究とともに進められ,具体的な授業計画と併せて開発を進めた。その成果は本学付属の教員を対象とする教員研修会などに随時取り入れていった。開発された教具の中には,NHKの教育番組や国内外での講演等により情報発信されたものも多い。また,東海大学の付属中・高生を対象に実施した「学園オリンピック」での体験的なプロジェクト学習課題を開発・実施し,その成果を論文として発表した。活動のもう1つの柱である「教育支援システムの構築」は,上記の教材・教具や授業計画を現場での実践に効果的に反映させることを目標としており,教育支援者(本研究チーム)がどのような関わり方をするのが効果的であるかを研究し,具現化する活動である。その一環として,本学付属仰星高校・中等部(大阪)において,研修内容を同校教科内で共有する「学校研修」を4回実施した。また,付属第五高校(福岡)では,同校と地域の教育連携活動を支援し,地域の教育づくりも視野に入れた教育改革に取り組んだ。これらの付属校と連携して開発された授業は,それぞれ11月20日と10月29日に公開授業として実施された。一連の取り組みを通し,道具(数学教具、理科実験、英語教材の作成等)を媒介として,各教科内の教員の関係性が徐々に構築されていく過程がみられた。また,各学校で教員全体が教育理念を具体的なイメージとして共有するための支援者のあり方,組織的・継続的な取り組みのための学校のシステム上の問題点,管理職の果たすべき役割等について,次年度に研究チームが取り組むべき課題を明確にできた。
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