| 研究概要 |
2010年度は,2011年度から開始するインタビュー調査の準備にあてた.インタビュー調査は,30～40代の有職者に生涯学習について聞き取る.具体的には,社会人の通信教育課程の卒業生を対象としたインタビュー調査を実施する予定である.
このインタビュー調査で聞き取るトピックと手順について,インタビュー実施者との打合せを実施した.具体的には,インタビューで何を聞き取って,その人の人生の意味と生涯学習との関連性をどのような枠組で明らかにしていくかについての,すりあわせを行った.インタビューの分析方法としてはグラウンデッドセオリーアプローチの枠組というよりも,ライフストーリーとしての捉え方で分析していくことにした.インタビューにあたっては,単に表面的なニーズを聞くのではなく,その人が社会人でありつつeラーニングによる大学教育を受けているのはなぜなのか,その動機ときっかけについて,生涯発達の観点から探っていくことにした.
具体的には,(1)入学へのきっかけ,(2)入学を許す環境,(3)大学で得たもの,(4)その後の人生に影響を与えたこと,(5)在学中の困難とその乗り越え方,(6)続けられた理由,(7)大学,先生,コーチ,事務局に言いたいこと,(8)人生全体と大学での体験,といった観点からインタビュー調査を進めていくこととした.
2011年度は,このインタビュー調査の枠組にしたがってインタビューを実施していく.
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