研究実績の概要 |
2014(平成26)年度の研究実績は、以下の3点であった。 (1) 設立から10年以上がたったオンライン大学(早稲田大学人間科学部eスクール)の実績とそのシステムを、持続可能な学習教育支援システムとしてとらえ、それをレビューし、論文化した(教育システム情報学会誌, Vol.32, No.1, pp.8-15)。その結果、オンライン大学を成功させるためには、初年次に効率的な学習方法を身につけること、学生を支援するメンターの能力、文章を書くスキルと統計学のスキルの3点が重要であることが明らかになった。 (2) オンライン大学の卒業生の卒業後の変化と満足とについての追跡調査を実施し、論文化した(日本教育工学会論文誌, Vol.38, Suppl., pp.105-108)。その結果、オンライン大学に在学したことの評価は、在学中の「学友との交流」と卒業後に「思考力とスキル」が身についたことが規定要因であることが明らかになった。 (3) eラーニングに関する実践的研究の進展と課題について、最近10年間の研究レビューを行い、レビュー論文化した(教育心理学年報, Vol.53, pp.156-165)。
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