研究概要 |
本研究の目的は、教育の情報化の進展にともなって顕在化する問題に焦点を当て,問題の原因の解明やその問題の解決方法の研究をすることである。2010年度は,「情報モラル教育を学校の教育課程全体の中で行う際に問題となる点や指導方法や教員研修の在り方」,「ネットいじめ等,児童生徒がネットやケータイを利用することで発生する問題とそれへの指導方法」,「コンピュータを各教科の中で活用し授業の中で問題となる点」や「校務の情報化の進展にともない問題となる点」など,教育の情報化全般に関する問題を対象に検討を行った。 現時点では,「子供の実態に合わせ,情報モラルの指導内容を選択し,教育課程に位置づけた指導計画例」,「アンケート調査による子供実態調査結果」,「教育の情報化に関する手引きに例示されている情報モラル教育を実施できるようになるための教員研修会の内容と方法の検討結果」,「情報セキュリティ実施手順を遵守しながら,校務の情報化を行うための注意点の検討結果」などの成果が得られている。 これらの成果は,教育現場における実践のために有益な知見であり,本研究の協力者の学校において,研究成果を実践に適用し,その結果をフィードバックしていただくことで,さらに研究を進めていく予定である。また,それを一般化することで,広く教育現場に役立ててもらえる成果を得られると考えている。
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