研究概要 |
査読付き論文として,学習指導案に関係した報告書を2種作成させ,それぞれを相互評価させて,その結果を参考にして,修正し再提出させて,内容を改善させて,情報科を指導できるように,ブレンド型授業を設計し,その効果について報告した論文が,日本情報科教育学会誌に掲載された.ブレンド型授業によるC言語のプログラミング教育の効果について報告した論文が,教育システム情報学会誌に掲載された.また,知識工学に関係して学習支援システムをグループで情報を収集し,構想させて,模造紙による発表,スライド作成,発表という流れでグループ学習をさせた効果について報告した論文が,International Journal for Cross-Displinary Subjects in Educationに掲載された.国際会議で7編を発表した.その他に,専門研究会5件,学会発表11件という研究業績を上げることができた.PHPのプログラミング教育について,ブレンド型授業を設計し,eラーニングで学習できるように準備し,調査した.このようなブレンド型授業を新しく開発し実践し,知識量と意識の変化を測定した.これらの研究の中で,研究目的である「1.学習種類別・授業形式別のメディアの役割と効果の明確化,2.ブレンド型授業の評価方法の研究,3.ブレンド型授業の設計と実践,4.ブレンド型授業の調査と分析」を進めた. 更に,研究目的の1つである「5.ブレンド型授業の最適設計書作成支援システム」を開発し試作品ができた.これを2012年度に国際会議で発表する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に引き続き,「1.学習種類別・授業形式別のメディアの役割と効果の明確化,2.ブレンド型授業の評価方法の研究,3.ブレンド型授業の設計と実践,4.ブレンド型授業の調査と分析」を進めている.適切なメディアを選択して,いくつかのブレンド型授業を設計し,実践し,評価方法も検討して,効果を定量的に測定した.また,「5.ブレンド型授業の最適設計書作成支援システムの開発」の試作を終えることができた.
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今後の研究の推進方策 |
最終年のH24年度は,実際に「3.ブレンド型授業の設計と実践」を行い,適切なメディアを選択して,評価方法も検討して,効果を定量的に測定する.これによって,「1.学習種類別・授業形式別のメディアの役割と効果の明確化」,「2.ブレンド型授業の評価方法の研究」,また,「4.ブレンド型授業の調査と分析」も進める.昨年度末に開発した「5.ブレンド型授業の最適設計書作成支援システム」の試作品を利用してもらい,評価した結果を参考にして,システムを修正し,完成を目指す.このように目的が達成できるように研究を推進する.
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