研究課題/領域番号 |
22500951
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研究機関 | 日本文理大学 |
研究代表者 |
坪倉 篤志 日本文理大学, 工学部, 准教授 (20389555)
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研究分担者 |
西野 和典 九州工業大学, その他の研究科, 教授 (70330157)
足立 元 日本文理大学, 工学部, 准教授 (10389554)
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キーワード | 相互評価 / 振返り学習 / 評価者視点の学習 / マルチメディア教育 / LMS |
研究概要 |
本研究は、学習者が提出する課題を通した相互評価の結果を、相互比較することから、評価する視点(評価者視点)を学習することを目的とするシステムの構築について研究を行っている。システム構築は3段階に別けて構築、効果計測実験・分析も3段階に別けて取り組んでいる。H23年度は、4年間の研究プロジェクトの2年目であり、1年目に引き続き基盤になる部分の構築と効果計測に取り組んだ。 システム構築は、第1段階:課題提出機能の構築、第2段階:相互評価機能の構築、第3段階:相互評価結果を用いた相互比較構築の計画である。本年度は第2段階に取り組んだ。システム構築においては、昨年度構築した第1段階の拡張として構築した。具体的に構築した機能は、学習者向け、他学習者の提出物の評価画面と、他学習者により評価していただいた結果を閲覧する画面である。教授者向け機能として、相互評価の組み合わせ生成、相互評価組み合わせ確認、学習者間相互評価進行状況確認等を構築した。授業での利用は2012年度5月から計画している。 効果計測実験では、構築システムを教場にて利用し、効果計測と計測データを用いた分析を行う。段階として、第1段階 通常課題提出 第2段階:相互評価機能 第3段階:相互評価結果を用いた相互比較の計画である。昨年度に継続して、効果計測実験における第1段階の計測に取り組んだ。この中で、システムの動作検証・修正に取り組んだ。 利用実績として、2011年度前期・後期の4つの授業(CG基礎、Webデザイン、CG1、Webデザイン基礎)にて利用した。なお、計測は旧来から利用していたサーバを利用していたが、8末の停電により故障してしまい、前期のデータの修復が不能になった。現在、旧来のサーバを新規に構築しなおし、稼働し、授業にて計測を続けている。また新規に購入したサーバに移行準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
サーバ設備の故障に伴うデータの損失、これに伴う復旧作業が必要になった。これに関連して、当初予定していた新規ハードへの移行作業に遅れがでている。(学期中の移行は困難なため、夏季休暇中に実施予定で準備を進めている)
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、第3段階目のシステム構築と、実働サーバの構築を行う。また並行して効果計測実験の継続を行う。さらに計測できたデータから分析を行う。なお、取り組みによる差異の比較は、平成25年度前期の授業終了後からの予定である。平成25年度は、当初の予定通り、計測と分析に取り組む。
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