研究課題/領域番号 |
22500952
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研究機関 | 国際学院埼玉短期大学 |
研究代表者 |
田中 功一 国際学院埼玉短期大学, その他部局等, 准教授 (10413006)
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研究分担者 |
小倉 隆一郎 文教大学, 教育学部, 教授 (60177201)
中平 勝子 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (80339621)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | モバイルラーニング / eラーニング / 実技教育 / ピアノ / 振り返り / 音楽 / 幼稚園教諭 / 保育士 |
研究概要 |
幼稚園教諭・保育士を志望する学生にとって、ピアノ実技が初級の場合は大学の正課授業のみでは十分な技能が身に付かない。本研究は、初級者の技能習得を効果的に図るシステムの構築を行い、その導入効果を検証・評価した。構成は、1)模範演奏の提示、2)学生の実演結果の提出、3)教員とのコミュニケーションによる練習促進、4)教員の模範演奏と自身の実演を比較して振り返る、以上の学習を骨子とする。特徴は、「振り返り」と「気づき」の場をモバイルが担う音楽実技に特化したeラーニングであり、正課授業の質的向上を図ることを目的とする。 eラーニングを使ったピアノ学習の研究は、概ね学習コンテンツの掲載と学生の実演の提出の二点を中心とする。小倉・田中(2011)は、LMSとSNSを合わせ持ったeラーニングシステムを提案し、研究の1年目にシステム開発を行った。2年目は授業担当教員と学生がシステムに参加したクラスとシステムに参加しなかったクラスの間でピアノ学習を比較した。その結果、参加したクラスが参加しなかったクラスの成績を上回り、学生アンケート結果も良好な感想が見られた。このことから、担当教員と学生が参加するクラスにおいて、SNSの効果が成績に反映したと結論付けた。3年目は授業担当教員が参加しないクラスの中で、学生が自主的に本システムに取り組む方法でSNSを進めた。その結果、授業担当教員が参加しないクラスでのSNSの運用は困難であると結論づけた。SNSによる学生間の励ましや教員から学生への声がけは初級者にとって効果的である。しかし、クラス内で、学生間の交流が消極的な場合は、この効果は期待できず、導入は困難となる。SNSを加えたeラーニングは、クラスの雰囲気に影響される。最終的な結論として、SNSは学生間のコミュニケーションが深まった段階で導入を計画することが望ましい。そのタイミングは教員が判断することになる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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