研究課題/領域番号 |
22500962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
城地 茂 大阪教育大学, 国際センター, 教授 (00571283)
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研究協力者 |
劉 伯雯 台湾・国立高雄第一科技大学, 応用日語系, 准教授
張 澔 台湾・義守大学, 通識教育中心, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2012
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キーワード | 数学史 / 江戸時代 / 和算 / 南北中国数学 / 珠算 / 籌 / 算木 |
研究概要 |
南北中国文明を受容した日本では、北中国の天文学に通じる算木数学と南中国の商業数学に通じる珠算数学を異なった階層で受容していたことが、数学書を通じて実証できた。江戸時代中期以降、地方(じかた)で納税や土木事業を差配するには数学の知識が必要であり、豪農層や苗字帯刀を許され郷士層となった人々が数学の担い手であった。彼らは、南中国の珠算数学を用い、迅速な四則演算を行って実務を処理していた。一方、北中国数学的な天文学の分野では、西洋数学が導入されたが、医学者や兵学者といった城下士層がこれを受容したことが、19世紀の数学書からも実証できた。
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