平成22年度は、関西工学倫理研究会を5回開催した。2010年5月29日(土)の第36回研究会では、オムロンの技術者に話を聞いた。9月17日の第37回研究会では、研究代表者斉藤の発表と、IDECの技術者の発表を聞いた。11月6日の第38回研究会では、電機系の工学者と技術士の方の話を聞いた。1月29日の第39回研究会では、科学史の研究者と倫理学者の話を聞いた。3月12日の第40回研究会では、心理学者と法学者の話を聞いた。このように多数の技術者の話を聞くことによって技術論の基本的知見を深め、広い関連領域の議論にも目配せをし、そこでの議論を通じて更に問題の深化と、技術論の枠組みの明示化を目指してきた。 また、機械学会関西支部の「機械技術フィロソフィ研究会」、電気学会の「教育フロンティア研究会」、第8回「安全セミナー」、「STS学会」、そして、上述の「関西工学倫理研究会」では、現在仕上がった限りでの技術論の枠組みを提示し、それについて多様な議論を行ってきた。 なお、現場の理解のために、工場見学にも積極的に参加してきた。これらの成果を踏まえた上で更なる技術論の枠組みの構築や検証を行いつつある。
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