過年度までの成果を基に,地域住民が防災学習・活動に用いる学習材(A2版両面印刷ポスター資料とクリアファイル資料)を作成した。先進地域の観察や研究代表者・共同研究者がこの間関わってきた防災関連の委員会・アドバイザー事業や講演会・講習会などで得た知見を踏まえ,地域住民が居住地域・校区の避難行動・場所経路を検討し,その認知・整備上の留意点や課題を見出した。地域・学校等での防災活動や避難マップ造りの場に必ずしも専門家の派遣が可能なわけではない。備えるべき災害の性格や地域特性を考慮し,住民自身が地域を観察し,行政情報とも照合しながら,自地域の災害への備えを振り返り,考え,適切な避難行動,事前の備えのアイデアを練ることができるよう,作業手順や方法をコンパクトにまとめることを心掛けた。期間中には取り組めなかったが,学習財を実際に防災活動・学習に用い,その内容等を改善,向上させることを今後継続して取り組むことにする。 成果報告は昨年度と同様,以下に列挙した実際の防災学習会やアドバイザー事業での各地への訪問指導,委員会等への参加などの機会を通じた成果還元を優先した。 今年度の実績: 【委員会】<両名>金沢市学校防災推進会議委員(青木は委員長),実践的防災教育総合支援事業推進委員(青木は委員長) <青木>石川県防災会議震災対策部会委員,石川県津波避難対策支援アドバイザー,石川県高齢者施設における防災計画作成指針策定委員会委員長,石川県児童福祉施設における防災計画作成指針策定委員会委員長,石川県障害者施設における防災計画作成指針策定委員会委員長,白山市防災会議専門委員 【講演等支援活動】<青木>自主防災組織関連(2),地域防災関連(6),学校教育(5), <両名>石川県防災教育アドバイザー20校(青木4,林6,共同10),金沢市学校防災アドバイザー3校(共同),TV/ラジオ出演(青木・林各2))
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