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2010 年度 実績報告書

アメリカ西岸地域における山地草原の変動史とその要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22500989
研究機関専修大学

研究代表者

高岡 貞夫  専修大学, 文学部, 教授 (90260786)

キーワード環境変動 / 山地草原 / 林野火災
研究概要

本研究は、アメリカ西岸地域、カスケード山脈における山地草原(低木林を含む非森林性の植生)の分布と変動の傾向を分析することを通じて、過去から現在に至る山地利用や森林管理と植生変動との関係を明らかにすることを目的としている。
オレゴン州内のカスケード山脈全体における広域的な植生図作成作業を進めるにあたり、カスケード山脈中央部を流れるマッケンジー川支流のルックアウト・クリーク流域にあるH.J.アンドリューズ実験林(面積6400ha)を対象に図化作業を行い、草原の判読基準を検討した。判読にはオルソ空中写真(2009年撮影,解像度1m)と航空レーザ測量データ(2008年撮影,解像度1m)から作成された植生高情報を用い、非森林性の植分を湿性草原・乾性草原・岩礫地・低木林A~Cに分類した。また米国森林局と土地管理局が共同で行っている植生図化作業とも連絡を取り合い、最終的な判読基準を決定した。カスケード山脈全体の山地草原の図化には、入手できるデータの精度の問題から、これらの判読基準をそのまま適用することはできないが、一部簡略化する形で適用できることを確認し作業を進めた。
なお、判読作業を進めるなかで、地すべり等による地形の変動特性が草原分布に少なからず影響していることが観察されたので、調査地の一部については地形分類図を作成して草原変動の分析に生かすこととした。
また、草原面積の変動を分析するのに必要な、1950年代に撮影された空中写真の画像データと約100年前に発行された古地図の画像データを対象地域全体について入手し、整理を終えた。今後は判読作業を行って図化と分析を進める。

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公開日: 2012-07-19  

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