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2010 年度 実績報告書

北ボルネオにおける豪雨の気候学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500995
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

遠藤 伸彦  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 技術研究副主幹 (30282304)

研究分担者 伍 培明  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 主任研究員 (00360751)
キーワード豪雨
研究概要

本研究課題は年降水量が世界でもっとも多い地域のひとつである海洋大陸の北ボルネオにおける降水を研究対象とする.マレーシア気象局・サラワク州灌漑排水局の研究協力者より取得した雨量観測データのフォーマット変換を行い,品質管理を実施した.マレーシア気象局が北ボルネオに設置運用している地上気象レーダーのデータを入手し,データのインベントリを作成し,生データから3次元格子データへの変換作業を実施した.地上気象レーダーの観測範囲を通過する軌道のTRMMデータを入手し,地上気象レーダーとTRMM降雨観測レーダーの雨域分布を試験的に比較した.地上気象レーダー・データの欠損が少ない2006年ならびに2007年の1月・2月について,客観解析データ・静止気象衛星データ・TRMMデータ・地上気象観測データ・高層気象観測データを併用し,雲・降雨システムの日変化に着目し解析を行った.北ボルネオでは,雲・降水システムが顕著な日変化を示す時期と降水をもたらす雲が発生しない時期が存在することがわかった.雲・降水システムの日変化パターンについて調べた結果,地上気象レーダーエコー・静止気象衛星による積乱雲の雲頂・TRMMによる降水データの日変化の位相は一致し,北ボルネオ沖で雲・降水システムが夜間に発達することが明らかになった.一方で北ボルネオ内陸側では雲・降水システムの日変化は不明瞭であった.1978年12月のWMONEXのレーダー観測結果と比較すると,1)海洋上の日変化のピークが数時間早く,早朝には雲は解消し,2)陸上で降水をもたらす積乱雲の発生が抑制されていたという違いが認められた.

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公開日: 2013-06-26  

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