WntのCo-receptorである膜蛋白LRP6に結合する蛋白として、Keratin associated protein 13 (Krtap13)を、見いだした。Wnt非存在下、Krtap13を強制発現させるだけで、Wnt経路の著しい活性化が生じた。Krtap13は、細胞膜上でLRP6-Dvl凝集体を形成させ、そこへWnt経路の負の制御因子Axinを引き寄せる事を介して、Wnt経路を活性化していた。Krtap13を組織特異的に発現するTransgenicマウス系を開発し、悪性リンパ腫/白血病の発症をみた。
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