研究課題
基盤研究(C)
MUTYHは主要な酸化塩基8-オキソグアニンに誤対合するアデニンを除去するDNA修復酵素であり、MUTYH遺伝子の欠損は常染色体劣性遺伝性の大腸腺腫症の原因となることが報告されています。我々はこれまでに、核あるいはミトコンドリアDNAに蓄積した8-オキソグアニンがMUTYHに依存して2つの独立した細胞死を誘導することを報告しています。本研究において、我々はMUTYHの発現が転写因子p53により制御されることを見いだし、MUTYH遺伝子上に機能的なp53応答配列部位を同定しました。このことは、MUTYHが酸化ストレス環境下で細胞死を誘導することにより、p53による発がん抑制のメディエータとして機能することを示唆しています。
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