研究課題/領域番号 |
22501018
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
北里 英郎 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (90195256)
|
研究分担者 |
片桐 真人 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50152674)
馬嶋 正隆 北里大学, 医学部, 教授 (70181641)
松本 和将 北里大学, 医学部, 講師 (70306603)
|
キーワード | 細胞療法 / 癌転移 / リンバ管新生 |
研究概要 |
平成22年度は、soluble vascular endothelial growth factor(VEGF)-C receptor(svegfr-2)をレトロウイルスベクターによりマウス繊維芽細胞C57/BL6(C57)に導入した、治療細胞C57-svegfr-2を以下のように作製した。 Mouse lung cDNA library(Takara)よりbase 199-2084をPCR法にて増幅し、合成委託して作製したbase 1981-2340をbase2037のHind III siteを用いて合体し、全coding sequence(base 199-2340)がクローニングされたpBluescript-svegfr-2を作製した。全塩基配列は、ABI社Genetic Analyzer310を用いてGene Bankと相違が無いことを確認した。Gene bankのデータは、EU884114.1を使用した。Svegfr-2断片は、レトロウイルスベクターpDON-5(Takara)にクローニングされた後に、ウイルス粒子を一過的に産生させるためパッケージング細胞PT67(Takara)にトランスフェションされ、産生されたウイルス粒子が、svegfr-2の全長を有し、十分な感染値を持つことを確認した。このウイルス粒子をC57に感染し、導入されたsvegfr-2の遺伝子並びにその転写物をPCR並びにRT-PCR法にて確認し、治療細胞C57-svegfr-2を作製した。平成22年度は、クローニングが難航したが、ほぼ予定通り研究計画が進行したため、今後は、リンパ管新生因子であるVEGF-CがC57-svegfr-2において選択的にトラップされるかウエスタンブロット法などにより確認し、肺癌転移モデルにおける動物実験によりその作用機序を検討したい。
|