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2010 年度 実績報告書

IL-10の機能制御を目的とした分子標的薬の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22501022
研究機関千葉大学

研究代表者

田村 裕  千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (50263174)

キーワードコンピュータ・シミュレーション / IL-10 / 悪性黒色腫 / 分子標的薬 / 計算科学
研究概要

本研究者は,これまでに,皮膚癌における悪性度が最も高いとされている「悪性黒色腫」の治療に有効な分子標的薬の開発を目標としている.これまでに,「悪性黒色腫」の重篤化に関与しているIL-10を標的としたIL-10デコイ(IL-10R1の細胞外領域を抗体の不変領域に融合させたタンパク質分子標的薬)を創出し,その物性と機能を評価してきた.本年度は,IL-10デコイに関するこれまでの研究成果(Cancer Immuno Immunother.(2009)58,1307.,PCT/JP2004/013090,特許第4635255号)を踏まえて,「IL-10活性阻害剤」としての機能に更なる改良を施した.具体的には,悪性黒色腫の縮小と免疫賦活効果が確認されているIL-10デコイの機能を保持したまま,発現・精製の簡便性と生体内での安定性を向上させるため,多角体タンパク質にIL-10を融合させた「多角体IL-10デコイ」を新たに創出した.次に,「多角体IL-10デコイ」が有する物理化学的評価(標的タンパク質であるIL-10との結合特異性,結合速度,結合常数等の算出)を生体分子間相互作用解析装置(BIACORE T-100)によって行った.しかしながら,「多角体IL-10デコイ」の多角体タンパク質部位に由来すると思われる物性により,BIACORE T-100を用いてのIL-10デコイが有する物理化学的評価を得るには至らなかった.次年度は,「多角体IL-10デコイ」が有する物理化学的評価を引き続き検討するとともに,「IL-10活性阻害剤」としての腫瘍組織の縮小化と免疫賦活効果に関する検討を並行して行う.

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公開日: 2012-07-19  

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