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2012 年度 実績報告書

CD4陽性ヘルパーT細胞への細胞傷害活性付与による抗腫瘍効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22501024
研究機関北里大学

研究代表者

江島 耕二  北里大学, 医学部, 講師 (30327324)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード細胞傷害性T細胞 / 抗腫瘍免疫 / 細胞療法 / 遺伝子療法
研究概要

本研究の最終目的は,クラス II MHCに提示される腫瘍抗原をターゲットとした新たな抗腫瘍療法の確立,すなわち,腫瘍抗原特異的なCD4+ T細胞を株化し,遺伝子導入により細胞傷害活性を付与して生体に戻し腫瘍を攻撃させるという,遺伝子細胞療法を検討,確立することである。前年度までに,細胞傷害活性のないマウスTh2細胞において,2つのT-boxファミリー転写因子,Eomesodermin(Eomes)とT-betの強制発現の効果を検討したところ,いずれの遺伝子を単独導入した場合でもCD8+ CTLで見られる2つの細胞傷害経路(perforin/granzyme経路とFasL-Fas経路)両方が活性化され細胞傷害活性が付与されるという結果等を得た。これらの結果を踏まえて本年度は研究計画調書に記述した通り以下のことを遂行し,本研究計画を進展させた。
1.ヘルパーT細胞においての重要機能分子であるCD154の発現上昇について, Eomes/T-bet 遺伝子導入Th2細胞株で検討したところ,いずれの遺伝子の導入株の場合でもCD154の発現上昇が抑制されることが判明し,これらの分子はCD8陽性細胞中で細胞傷害機能の付与だけでなくヘルパー機能の抑制も行っていることが示唆された。
2. Eomes遺伝子導入による遺伝子発現の変化についての知見を得るためにマイクロアレイ解析を行ったところ,GzmKやNkg7,CD160,Slamf7など主にCD8+ CTLやNK細胞で発現している遺伝子の誘導がEomes導入株で観察され,Eomesはこれらの分子についても転写誘導,促進を行っている可能性が示唆された。
3. Eomes遺伝子導入細胞を生体に戻す際の副作用について解析するためにEomes-Tgマウスの作成を行った。現在まで2つのラインが得られており,導入遺伝子の発現について解析しているところである。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Ectopic expression of a T-box transcription factor, eomesodermin, renders CD4(+) Th cells cytotoxic by activating both perforin- and FasL-pathways.2012

    • 著者名/発表者名
      江島耕二
    • 雑誌名

      Immunology Letters

      巻: 144 ページ: 7-15

    • DOI

      10.1016/j.imlet.2012.02.013

    • 査読あり
  • [学会発表] Spontaneous increase of Gr-1+/CD11b+ cells in alymphoplasia mouse lacking functional NF-kB-inducing Kinase.

    • 著者名/発表者名
      江島耕二
    • 学会等名
      第41回日本免疫学会総会・学術集会
    • 発表場所
      神戸市
  • [学会発表] NF-kB-inducing kinase in non-hematopoietic cells is required for maintenance of normal number of gd T cells in periphery.

    • 著者名/発表者名
      江島耕二
    • 学会等名
      第22回 KTCC (Kyoto T cell Conference)
    • 発表場所
      京都市
  • [備考] 北里大学医学部免疫学教室

    • URL

      http://web.med.kitasato-u.ac.jp/edures/immunol.html

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公開日: 2014-07-24  

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