• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

早期乳癌の診断に有用な新規腫瘍マーカーの探索研究及び簡易アッセイ系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22501030
研究機関大阪大学

研究代表者

黒野 定  大阪大学, 医学系研究科, 招へい准教授 (20271554)

研究分担者 檜枝 美紀  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (00380254)
キーワード乳癌 / 腫瘍マーカー / プロテオミクス / 早期乳癌診断 / 簡易診断キット
研究概要

1. 検体の採取及びタンパク質の網羅的な同定解析
乳腺検診受診者及び乳癌患者からNAF及びNDを82例採取した。採取登録期間は2年間を計画しているため、残りの1年で更なる検体数を確保する予定である。解析機器の最適解析条件を検討した後、これらの検体の一部を用いて以下の実験を行った。
(1) 検体4例を用いたパイロットスタディの実施
ND検体4例(健常者由来2例、患者由来2例)を用い、検体のタイプに適応したタンパク質抽出、変性・還元・アルキル化、酵素消化等の前処理法を確立した。
(2) 当手法で得られたペプチドを逆相ナノLC-MS/MS手法を用いてタンパク質の網羅的な同定解析を実施し、データの集積を行った。1つの検体から約100種前後のタンパク質が同定されている。
2. 早期乳癌腫瘍マーカー候補タンパク質の選択
上述の1から得られた健常者由来検体及び患者由来検体タンパク質を比較し、乳癌に特徴的な発現差異を有するタンパク質の探索を行っている。以下に探索方法を示す。
(1) Scaffoldソフトウエア(マトリックスサイエンス社製)を用いて、他方には検出されない特異的な発現を有するタンパク質を探索し、現在約20種のタンパク質を発見している。
(2) ヨードアセトアニリド及びその7個の炭素を^<13>C化した安定同位体ラベル化ヨードアセトアニリドを用いて、発現強度比が有意な差で現れたタンパク質の探索を行っている。現在、当手法の最適化条件の検討が終了し、発現差異を有するタンパク質の探索実験を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] An Attempt to Quantitative Analysis for Clinical Proteomics by Liquid Chromatography/ESI-Ion Trap MS Using Stable Isotope-labeled Iodoacetanilide2010

    • 著者名/発表者名
      黒野定
    • 学会等名
      58^<th> ASMS Conference on Mass Spectrometry and Allied Topics
    • 発表場所
      Salt Palace Convention Center(USA)
    • 年月日
      2010-05-25

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi