研究概要 |
1) 埼玉医科大学、鳥取大学、岩手医科大学、自治医科大学の4施設により、今年度内で28症例、2009年3月から合計で54症例が本登録となった。腫瘍/正常組織ならびに末梢血リンパ球を、匿名化番号を付した容器にて、埼玉医科大学国際医療センター教員研究棟内にある-80℃の超低温槽に保管を行った。 2) 薬物動態学的解析のため、パクリタキセル投与終了後0,2,8,24時間のPK採血を行った(今年度内28症例、合計52症例)。このうち、48症例分についてはTXL血中濃度の測定を完了している。 3) 各症例につき、統一したフォーマットによる登録用紙を用いて臨床情報の収集を進めている。 4) 手術組織材料よりRNAの抽出を順次進めている。これまでに51症例の腫瘍組織ならびに、43症例の正常組織より、全RNAの抽出を行い、バイオアナライザー電気泳動による品質チェックを行った。 5) バイオアナライザーにて品質の保証が得られた腫瘍由来RNA45検体を用いて、オリゴマイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行った。 6) 治療奏功性や副作用との関連が示唆されている42遺伝子について、リアルタイムRT-PCRによる遺伝子発現レベルの絶対定量測定系の構築を行った。 7) これまでに51症例の末梢血リンパ球よりゲノムDNAの抽出を行った。 8) アリル特異的PCR法、TaqManProb法、ならびに直接塩基配列決定による遺伝子多型検出法の確立を行った。
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