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2012 年度 実績報告書

ジアセチルポリアミンアプタマーを利用した簡便ながん診断方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22501036
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

小黒 明広  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00292508)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード機能性RNA / アプタマー / ポリアミン / がん診断
研究概要

RNAアプタマーは、ランダムなRNAライブラリーから標的分子との結合を指標に単離するSELEX法により得られる機能性RNAであり、抗体より微細な構造の差異を認識できる特徴を持ち、生体内分子の新規検出・解析ツールとして注目されている。ポリアミン量は増殖の盛んな細胞内で増加するため、がんのバイオマーカーとして有用であることが報告されている。がんの診断系の開発を目標に、各種ポリアミンを高感度で識別・検出するツールとしてのアプタマーの有効性を検証するために、既に得られているスペルミンに結合するRNAアプタマー(スペルミンアプタマー)の解析を行い、さらにジアセチルスペルミンに結合するアプタマー(ジアセチルスペルミンアプタマー)の取得を行なった。
スペルミンアプタマーは2つのステムループ構造を持つが、特に3’側のステムループ構造がスペルミンに対して高い親和性を持つ。このステムループ構造の結合部位の解析を進めたところ、この領域内にバルジ構造を含むステム領域と、それに隣接するステム領域の双方がスペルミンの結合に関与していることが分かった。これらは単独でもスペルミンに対して弱い結合活性を持っていた。それぞれの領域内の1塩基置換が全体の結合活性の喪失につながることが分かり、この2つの領域が相互作用して高い結合活性を与えることが示唆された。
またスペルミンアプタマーの結合カイネティクスを解析する方法を、蛍光ラベルしたアプタマーを用いる方法とSPR解析で行なう方法を確立し、現在、これらの方法で詳細な解析を行っている。
選択方法に改良を加えジアセチルスペルミンアプタマーの取得を行なったところ、比較的結合活性の高いアプタマー候補を得ることができた。これらのうちの幾つかは、スペルミンにも高い結合活性を示した。現在、これらの結合カイネティクスや各種ポリアミンに対する結合の特異性について解析中である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] RNAアプタマーの解析から明らかにされたスペルミンに結合するRNA構造2012

    • 著者名/発表者名
      小黒明広
    • 学会等名
      第35回 日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] Identification of spermine binding RNA sequence/structure on anti-spermine aptamer2012

    • 著者名/発表者名
      小黒明広
    • 学会等名
      International Congress on Polyamines
    • 発表場所
      Istanbul Kultur Univ., Turkey
    • 年月日
      20120903-05
  • [学会発表] スペルミン結合RNAアプタマーのバルジ構造の重要性2012

    • 著者名/発表者名
      小黒明広
    • 学会等名
      第14回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      東北大学(宮城県)
    • 年月日
      20120718-20120720

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公開日: 2014-07-24  

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