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2011 年度 実績報告書

ケモカイン機能の利用したがん細胞呼び込み型DDS製剤の開発と腹膜播種治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22501042
研究機関富山大学

研究代表者

小泉 桂一  富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (10334715)

研究分担者 櫻井 宏明  富山大学, 大学院・医学薬学研究部(薬学), 教授 (00345571)
キーワードケモカイン / がん
研究概要

これまでに申請者は、転移性がん細胞はある種のケモカインに向かって移動する、すなわち、ケモカインによる種々転移性がん細胞の「呼び込まれ機構」を解明してきた(Yasumoto Kand Koizumi K, Cancer Res. 2006、Hojo Sand Koizumi K, Cancer Res., 2007)。本研究では上記現象を利用して、「自立的がん細胞呼び込み型DDS製剤」の開発することを目的とし、将来的にこのDDS製剤を適応した治療により播種性がん転移の撲滅を目指すことにある昨年度は、各種がん細胞の遊走能力の評価をリアルタイムの遊走活性モニタリング装置を使用して評価を行った(Koizumi K, The Journal of Immunology, 2009)。その結果、胃がん以外にも、大腸、肝臓や卵巣がん等の細胞は、CXCLl2への遊走性が強かった。一方で、血球系のがん細胞は、その他のケモカインへの遊走性が強いことが確認できた。本年度は、PCRを用いて、各種ケモカイン受容体の発現を網羅的に検索した。その結果、腹膜播種が問題となる大腸がんでは、CCR6の発現が確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでに申請者は、転移性がん細胞はある種のケモカインに向かって移動する、すなわち、ケモカインによる種々転移性がん細胞の「呼び込まれ機構」を解明してきた(Yasumoto Kand Koizumi K, Cancer Res. 2006、Hojo Sand Koizumi K, Cancer Res., 2007)。本研究では上記現象を利用して、「自立的がん細胞呼び込み型DDS製剤」の開発することを目的とし、将来的にこのDDS製剤を適応した治療により播種性がん転移の撲滅を目指すことにある。昨年度は、各種がん細胞の遊走能力の評価をリアルタイムの遊走活性モニタリング装置を使用して評価を行った(Koizumi K, The Journal of Immunology, 2009)。その結果、胃がん以外にも、大腸、肝臓や卵巣がん等の細胞は、CXCLI2への遊走性が強かった。一方で、血球系のがん細胞は、その他のケモカインへの遊走性が強いことが確認できた。本年度は、PCRを用いて、各種ケモカイン受容体の発現を網羅的に検索した。その結果、腹膜播種が問題となる大腸がんでは、CCR6の発現が確認できた。

今後の研究の推進方策

今年度、PCRを用いて網羅的に検索した結果から、候補となる各種ケモカイン受容体が探索できた。今後はヒト臨床検体を多数例集積したヒトがん組織マイクロアレイを用いて、その発現を確認する。その後、上記受容体のリガンドであるケモカインを選択肢、このケモカインと薬物を紺綬ゲートさせた製剤を開発し、がん細胞への傷害性を評価することで、本研究目的を達成する予定である。

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-01-14  

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