研究課題
研究の目的 我々は大腸癌患者血清25OH ビタミンD濃度が低いと総死亡率が高くなり、ビタミンD受容体遺伝子多型が卵巣癌、頭頚部癌の患者予後に強い影響をもたらすことを見出した。また、米国ハーバード大学グループは、ビタミンD内服による癌発症予防試験を開始すると発表したが、ビタミンDサプリメントを用いた術後再発予防のランダム化プラセボ比較試験はない。ビタミンD1日1200IUにより癌再発予防という世界初の臨床試験を開始した。本研究の目的は、肺癌術後のビタミンDサプリメント内服により、無病生存率および全生存率を改善できるかを検証する。更に血清ビタミンD(25OHD)濃度、ビタミンD受容体遺伝子多型の影響についても解析する。研究実施状況―二重盲検ランダム化プラセボ比較臨床試験を実施している。①登録202名:担当医は選択基準を満たす患者に対し試験内容につき説明し、書面で同意を得た。同意を得たのち、個人情報を研究IDに変換した上で中央にFAX登録を行った。②患者問診166名:性別、年齢、既往症、合併症等基礎的な情報を中央に研究IDでFAXした。③癌データ166名:病理病期、浸潤・転移の程度、病理組織分類などの癌関連臨床情報を中央に研究IDでFAXした。④患者検体:DNA182名/Pre血清198名/Post血清54名。⑤ ビタミンD受容体遺伝子解析: 1) キアキューブ(既に設置してある)により血液検体からDNA を自動抽出。2) PCRにてビタミンD受容体遺伝子の一部を増幅。3) シークエンスにより評価。Fok1 137名/ID不明42名,UGT2B17 139名/ID不明42名。⑥25OH ビタミンD血清濃度測定:157名/ID不明44名(計201名)⑦薬終了データ:79人。⑧エンドポイント発生データ:再発36名/死亡15名。まとめ 症例集積を3月に終了し、データ分析中である。現状ではデータ解析を行っていない。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件)
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