昨年度迄の進捗で,千葉大環境リモートセンシング研究センター受信の1997以降のNOAA/AVHRR データで主にNOAA-14号,NOAA-12号でのAVHRRの経年変化特性の把握を行ったが,最終年度である平成24年度は購入済である全球データ(GACモード)での同様の処理を行った.幾何補正にはPaNDAパッケージを使用した.その結果,PaNDAパッケージの問題ではなく,元々のGACデータそのものの情報の問題(主に観測時刻情報)による処理ミスが多く目立ち,また,姿勢制御情報の問題により,当初想定していた以上に幾何補正精度が上がらないことが判明した.抜本的解決にはGACデータ中のヘッダー情報そのものの補正(手法の開発),古くて新しい研究課題である自動幾何補正手法の刷新等,抜本的な対応が必要であることが分かった.一方で,長期データの有用性を鑑み,本科研終了後も継続して長期データセット構築を推進できるよう,NOAA/AVHRR GAC データの長期データの手配を本経費以外の経費も含めて行った.
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