研究概要 |
石川県能登半島九十九湾で採取された柱状試料を用いて底生有孔虫群集を調査したところ,大型有孔虫 Amphistegina radiata が 1900年代初頭から現在まで継続的に産出することが明らかとなった. 九十九湾から得られた Amphistegina radiata の初室サイズがどの世代に該当するかを調査した.無効分散であれば Schizont や Gamont の世代が欠如していると考えられる.その結果,九十九湾に産出する Amphistegina radiata の世代は Agamont と Schizont であり,生殖活動を行ってはいるが三形性生活環は完結していないと判断される.
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