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2010 年度 実績報告書

全球塩分変動メカニズムの解明と地球規模の水循環変動との関連

研究課題

研究課題/領域番号 22510023
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

細田 滋毅  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 技術研究主任 (60399582)

キーワード海洋表層混合層 / Argoフロート / 混合層データセット
研究概要

本年度は、全球表層塩分の変動特性の解析を進めるための準備および基礎的な解析を行った。特に、Hosoda et al.(2009)による先行研究でも表層塩分変動量とそのメカニズムに対する関連性が指摘されていた、海洋表層における混合層深度の全球的な時空間変動特性に関する調査・解析を行った。連携研究者等との間で議論を行いながら、全球に展開されているArgoフロートの均一かつ高精度な水温・塩分データを用いて表層混合層深度の気候学的な季節進行や経年変動を求め、全球的な混合層深度の時空間特性を示すとともに、今まであまり着目されていなかった春季から夏季にかけて形成される浅い混合層について、正味の海面熱フラックスとの関連性について研究を進めた。その成果の一部は、国内学会で発表するとともに、論文としてまとめ、国際的な専門雑誌にも掲載された。そして、その過程で作成した全球混合層深度データセットは、インターネットを通じて一般に公開し広く利用できるように準備を進めている。また、表層塩分変動メカニズムを全球的に解析するために、1990年から2006年までの10日毎の海洋同化データを収集した。海洋表層における正確な塩分収支を求めるために、海洋内部の塩分や流速データだけでなく、海面からの淡水収支のパラメータについても収集を行い、大気や陸面からの淡水がどの程度塩分変動に関わっているかを正確に調べるために準備を行った。そして、この膨大なデータを格納、解析するためのデータサーバーおよび計算機、必要なソフトウェアの購入を行い、計算機環境の整備を実施するとともに、次年度以降の解析の準備が完了した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Improved description of global mixed layer depth using Argo profiling floats2010

    • 著者名/発表者名
      細田滋毅
    • 雑誌名

      Journal of Oceanography

      巻: 66 ページ: 773-787

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 全球表層塩分変動-Argoによって得られた水循環変動の可能性-2010

    • 著者名/発表者名
      細田滋毅
    • 雑誌名

      月刊海洋

      巻: 42 ページ: 621-627

  • [学会発表] 北西太平洋の浅い混合層に伴う貯熱量の時空間特性2011

    • 著者名/発表者名
      細田滋毅
    • 学会等名
      2011年度日本海洋学会春季大会
    • 発表場所
      東京大学大気海洋研究所(千葉県柏市)
    • 年月日
      2011-03-23
  • [学会発表] 春夏季における季節躍層の発達過程2010

    • 著者名/発表者名
      細田滋毅
    • 学会等名
      2010年度日本海洋学会秋季大会
    • 発表場所
      東京農業大学(北海道網走市)
    • 年月日
      2010-09-07

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公開日: 2012-07-19  

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