都市におけるヒグマ出没予防体制の構築にあたって鍵となるのは住民の意識と行動である。それらを把握すべく、2012年と2014年の2回、札幌市民を対象にアンケート調査を実施した。 その結果、ヒグマ出没地域でもヒグマの生息を受容する人が比較的多いこと、出没時に何らかの備えをする人やヒグマについての学習機会を望む人がともに約半数であることなど、不変の傾向が明らかになった。 また、住民教育や調査などに加えて被害予防や補償などの対策への期待が高まっていること、またヒグマの出没しない地域でヒグマの生息への態度が厳しくなっていることなど、変化も確認された。
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